* 黄色い声事件 *










「そういや、ちゃんなんでダーツなんて持ってるん?」


「え?あーうん、そちらの方々にカッター向けられたから対抗しようと思って。」



「先輩!違うんですぅ!先輩が突然ダーツを向けて来て・・・私、怖くてぇ・・・!」



あはは・・・すごーい。

泣きまね上手だね、さすが!



「おい、!」


「なぁにー?」


「コイツの言ってることは本当か?」


「さぁ?けーちゃんの思うとおりにどうぞ。」



こういう時は大抵こうする。

あとはこの人たちが決めるの。



「先輩!私こわかったぁ・・・!」


「突然、さんがダーツを向けてきて・・・みんな助けてくれてありがとう!」


「先輩たちが来てくれてよかったよぉ・・・。」


「みんななら分かってくれるよね?」



泣いている彼女たち。

泣かない私。

涙は女の武器って本当かしら?



「そんなの・・・決まってんだろ。」


「そうやで。」


「一目瞭然じゃん!」


「そうだCー。」


「うん、誰でもわかるよね。」


「・・・激ダサ。」


「帰るぜ、。」


「あっうん!」



つまり・・・みんな私を信じてくれたってこと?

それならちょっと嬉しいかな。



「なぁ、ちゃん。今日一緒に帰らん?」


「いーよー。アイスクリーム奢ってくれる?」


「いいでー。」


「やったv今日公園でアイスクリーム屋さん見たんだv

あっでも部活終わる頃には帰っちゃってるかなぁ・・・その時はハーゲンダッツでもOKv」


「侑士ズルイ!俺も行くぜ!」


「うん、岳ちゃんも一緒に行こうねー。」


ちゃんー(泣)」


「みんなで行ったほうが楽しいでしょ?」


「そうだぜ!」


「ねっ?みんなで行こうよv」


「仕方ねぇーな。」


「珍しいやん、跡部が誘いに乗るなんて。」


「コイツがみんなでって言ってるんだ。」


「・・・コイツ?」


「・・・が言ってるんだ、仕方ないだろ。」


「よく出来ましたvけーちゃんvv」





キーンコーンカーンコーン♪





「あっチャイム。」


「これって授業開始のちゃう?」


「あーあー・・・サボリ決定?」


ちゃんー膝枕ー。」


「今日は仕方ないね。」


「激ダサ。」


「部室行くぞ。」


「うん!あっみんな!ありがとうね!」



助けてくれてありがとう。

信じてくれてありがとう。



「本当にありがとう!」




 







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