* 罪の証 *
「あっ!!」
「起きたか?」
「・・・ここは何処?」
あたたかな太陽が見えない。
ここは、違う。
「部室じゃ。」
「部室・・・?」
「そう!俺たちテニス部の部室だぜぃ!」
テニス。
テニス。
テニス。
テニス。
テニス。
私はここにいちゃいけない。
「先輩!その人めっちゃ可愛いじゃないすかー!紹介して下さいよー!」
「。仁王と同じクラスで俺の幼馴染!シクヨロ☆」
「先輩っすね。俺、切原赤也っす!赤也って呼んで下さい!」
「ほら!お前らも自己紹介しろぃ!
、今日転入してきたらしいから何も知らないんだって!!」
「柳生比呂士です。よろしくお願いしますね。」
「ジャッカル桑原だ、よろしく。」
「・・・柳蓮二、よろしく頼む。」
「真田弦一郎だ。」
ここにいちゃダメ。
ダメなの。
でも、逃げられない。
ブン太が私の手を掴んでいるから・・・
逃げたい。
逃げたい。
逃げたい。
逃げたい。
逃げたい。
「・・・私は罪人なの!人殺しなの!!お願いだから私に関わらないで!!」
力いっぱい大声で叫んだ。
すべて本当のこと。
私は罪人。
罪人。
罪人。
罪人。
罪人。
罪人。
罪人に関わっちゃいけないの・・・・・・。
「跡部!」
「お前等部活やってねぇーのかよ。」
「出来るわけないだろ!」
「忍足・・・。」
「すまんすまん。でも、しゃーないやろ?」
「・・・・・・そうだな。」
「1、2年は帰らした。残ってるんはレギュラー達だけや。」
「そうか。」
「話してくれるんやろ、姫さんのこと。」
「たいした話は出来ねぇーよ。」
「別にいいねんって、俺らが訊きたいことかてわかってるんやろ?」
「あぁ。」
こいつ等が訊きたがっている事。
の今の状態。
「はまだ・・・壊れた人形のままだ。」
「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」
まだ、壊れた人形だ。
瞳を見たわけじゃない。
それでも、わかる。
他ならぬ、愛しい存在のことなのだから・・・。
「立海はどうなん?」
「あの場所なら・・・アイツはまた動き出せるかもしれない。」
「それやったらまだええな。」
多分、ここにいる全員が同じ気持ち。
ただ、何も言えないでいる。
全ての言葉を忍足が代弁している。
「もう一度、姫さんが笑えたらいいな。」
「あぁ、そうだな・・・。」
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