* 偶然の出逢いと必然の出逢い、そして綺麗な青い空 * 「先輩・・・・・・。」 この人は本当に何を考えているのか理解できない。 「あら?若、どうしましたの?」 「今日は一体何をしていたんですか・・・?」 毎日のようにこの会話をしているように思う。 それだけこの人の行動は不思議でならない。 「空を見ていたの。」 ”ね?綺麗な青空でしょう?” とあなたは言う。 そういわれて俺は空を見上げる。 今日、ちゃんと空を見上げたのは初めてかもしれない。 綺麗な青い空。 「すごく空が綺麗だったから・・・・・・若が来てくれてよかったわ。」 「・・・?」 「一緒に見れたら素敵だと思ったの。」 「・・・それなら言ってくれればいいのに・・・。」 あなたが俺を呼ぶなら俺はすぐ駆けつけるのに。 空が見たいなら言って欲しい。 俺だってあなたと一緒の風景を見たいから。 「偶然に出逢えるほうが素敵じゃないかしら?」 ”必然も素敵だけど偶然はもっと素敵よ” 必然は俺も嫌いじゃない。 約束すれば絶対に、確実にあなたに逢えるから。 おっとりとしている人だけど・・・約束は必ず守る人だから、先輩は。 「そうですね・・・・・・。」 偶然の出逢いも必然の出逢いもあなたとだから。 だから俺だって嬉しいと素直に思える。 「若からそんな言葉が訊けるとは思わなかったわ。」 「・・・・・・。」 「もちろん、悪い意味じゃないのよ。」 ”若も意外とロマンティストさんなのね” そういってあなたは笑う。 俺の好きな綺麗な笑顔で。 「明日は約束をしませんか?」 「約束?」 「はい、俺が先輩を迎えに行きます。」 「じゃあ待っていますね。」 「そして・・・今日みたいに綺麗な青空だったら・・・一緒に空を眺めましょう。」 「まぁすごく素敵な約束ね。」 またあなたは笑う。 この綺麗な青空の下で・・・・・・ ********************************************************** キリ番を踏んでくださった日野あけびさんに捧げます。 日吉夢で・・・おっとり年上ヒロイン・・・ おっとり・・・なってますか・・・? 難しいですね、おっとりヒロイン・・・・・・勉強になりました。 リクエストありがとうございました、すごく嬉しかったです! |