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* 鈍感なふたり * ｢日吉若くん、いますか？｣ ｢・・・先輩？｣ ｢あっ若！よかったーいたぁー。｣ ｢何か用ですか？｣ ｢はい、用です。｣ ｢・・・ご用件は？｣ ｢はい、景吾が呼んでます。｣ ｢わかりました。｣ ｢・・・若が冷たい・・・。｣ ｢はぁ？｣ ｢・・・すっごく冷たい・・・。｣ ｢先輩？｣ ｢・・・若、私のこと嫌い？｣ ｢え？｣ ｢すごく迷惑？｣ ｢・・・・・・そんなことはありません。｣ ｢だって・・・全然笑ってくれない。｣ ｢・・・。｣ ｢私、笑って欲しい。｣ ｢・・・。｣ ｢そんな顔してると幸せが逃げちゃうよ？｣ ｢・・・・・・先輩。｣ ｢・・・なぁに？｣ ｢先輩は俺のこと好きですか？｣ ｢うん、大好きだよ！｣ ｢・・・///｣ ｢え、あ・・・言っちゃった・・・どうしよう・・・///｣ ｢・・・好きです。｣ ｢え、えぇ？！｣ ｢俺は先輩が好きです。｣ ｢・・・///本当？｣ ｢はい。｣ ｢・・・嬉しい・・・///｣ ｢幸せですよ、俺は。｣ ｢・・・私も幸せです。｣ ｢やっとくっついたか、あの鈍感な奴ら。｣ ｢日吉はずっとのこと見てたもんなー。｣ ｢もずっと日吉のこと見てたＣー。」 ｢ホンマじれったかったわ、両想いやのに。でも跡部だってちゃんのこと狙ってたんちゃうん？｣ ｢まぁな。｣ ｢えっ跡部もだったのー？｣ ｢ジローもかいな。｣ ｢こういうもんは奪うほうが燃えるんだよ。｣ ｢・・・奪う気満々なんか。｣ ｢当たり前だろ。｣ ｢跡部が珍しく本気やもんなー、日吉がどう出るかやな。｣ ｢でも、アイツはなかなか手強いと思うぜ。｣ ｢次期部長だＣー。｣ ｢ククッ簡単に下剋上はさせてやんねぇーよ。｣ ｢先輩。｣ ｢ん？｣ ｢好きです。｣ ｢//////｣ ｢先輩は？｣ ｢さっき言ったじゃない・・・///｣ ｢もう一度訊きたいです。｣ ｢うぅ・・・・・・好き、です//////｣ ｢ありがとうございます。｣ ｢先輩たち。｣ ｢え？｣ ｢何だ、気づいてやがったのか。｣ ｢当たり前です。｣ ｢ちょ、ちょっと待って・・・えっとじゃあもしかして・・・///｣ ｢渡しませんから。｣ ｢上等だぜ。｣ |