* 恋する少年の甘い罠 *










せんぱぁーいvv」



甘ったるい声で声をかけてくるヤツはウチの部のエース、切原赤也。

こんなに甘ったるい声で声をかけてくるヤツには何かある。



「何よ、切原。」


先輩の・・・」


「却下。」


「そんな、即答しないでくださいよー!!」


「どうせ、の好きなものとか・・・。」


「ギクッ・・・!」


の趣味とか・・・。」


「ギクギクッ・・・!」


「とにかくのことでしょ?」


「・・・なんでわかるんですかー?」


「あんたのその声よ、声。」


「えぇー・・・。」


「ちなみに、については黙秘だからね。」


「なんでー!?」


「アンタひとりに教えたら・・・他の奴らも聞きに来るから。」


先輩の意地悪ー。」


「意地悪で結構。」


「あれー?ちゃんと赤也くん?」


先輩vv」



の声が聞こえた途端声色変わったし。

ははっここまで来たら愛の力としか言えないわね。



「ここで何してるの?」


「ちょっとこの馬鹿ワカメに付きまとわれてね。」


「ひどいっすよー先輩!!」


「ふたりともいくら仲良しさんだからって喧嘩はダメよ?」



「「仲良しじゃない(っす)!!」」



「だって息もぴったりなんだもん。」


「・・・。」


「あー、早く部活行こ?」


「え、でも赤也くん・・・。」


「あのワカメはほっといて。」


せんぱぁーい・・・(泣)」


「ごめん、ちゃん・・・赤也くん泣いてるみたいだし・・・名前呼ばれちゃったし・・・先に部活行ってて?」



アイツは・・・(怒)

絶対泣き真似だし、それに気づかない・・・。



「仕方ないわね、早く来るんだよ?」


「うん、ありがとう。」



結局私はあのふたりには甘いんだけどね・・・。

真田への言い訳どうしようかなー・・・。




















せんぱぁい・・・。」


「どうしたの、赤也くん?泣かないで・・・。」


「お願い訊いてくれる?」


「・・・うん、私ができることなら・・・。」


「じゃあ・・・」





抱きっ





「抱きしめさせてくださいねv」


「えぇ?!//////」


「赤くなってる先輩も可愛いーvv」


「ちょ、ちょっと赤也くん?!」




















その後、切原は真田に走らされました。

一応言い訳はしてあげたんだけどね、を抱きしめてた罰ということで。


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