* 黄昏少女と結婚詐欺師 *










「おい、・・・ちょっときんしゃい。」


「はぁ?何よー?」


「あの窓の外見てひとり黄昏てるんは誰じゃ?」


「あーあれは。」


?」


ーちょっとこっちおいでー。」


「どーしたの、ちゃん?」


「仁王、これが。」


「初めましてーあっちゃん、私この人知ってるよ!」


「そりゃー有名人だからね一応。」


「えっとね・・・そう!結婚詐欺師!」



「「・・・・・・。」」



、ナイスぼけ!」


「え?」


「ははっ結婚詐欺師だってー!」


「・・・・・・。」


「何よー?」


「可愛いのぉ・・・。」


「ふふっそりゃ私のだもん♪」


「勝手に言ってるナリ。」


「仁王如きが私に勝てるとでも思ってるの?」


「プリ。」


「・・・・・・。」


。」


「は、はい!」


「俺は仁王雅治。」


「うん、知ってる。」


「ちなみにコートの中の詐欺師じゃ。」


「・・・・・・え?」


「結婚詐欺師ではないナリ。」


「そうなんだぁーうん、わかった。」


「あーあーまた変なのに好かれちゃったじゃん。」


「また?」


「丸井ものこと気にいってんのよねー。」


「お菓子あげると喜んでくれるの。」


「アイツは色気より食い気じゃな。」


「あとね、仁王くんのこと教えてくれたのもブンちゃんだよ。」



丸井・・・あとで覚えておきんしゃい。



「でも仁王くんが結婚詐欺師じゃなくてよかった。」


「何でじゃ?」


「私、騙されやすいからすぐに標的になっちゃいそう。」


「騙さんよ。」


「うん、結婚詐欺師じゃないもんね。」


「ちょっと仁王!なに私のの手を握ってんのよ!!」


は嫌か?」


「ううん。仁王くんの手、冷たくて気持ちーよ。」


「・・・。」


「ピヨ。」


「・・・・・・ムカつくわ!」


「え?ちゃん?」


「あーごめんごめん、にじゃないよ。」


「う、うん・・・。」


「仁王!」


「何じゃ?」


に手出したら許さないからね!」


「ピヨピヨ。」


「仁王・・・(怒)」


ちゃん・・・喧嘩はダメだよ?」




















数日後・・・あの詐欺師に私の可愛い可愛いは奪われました。

詐欺師め・・・っ!!

絶対に奪い返してやる!!

あの詐欺師の元にいたらが穢れるーーーー!!!


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