* 束縛彼氏と束縛彼女 *










「うにゅー。」


「どうしたんだい、?」


「どぉーしよう?」


「・・・・・・?」


「あっサエちゃんだーどもv」



俺の彼女、は結構不思議。

簡単に言えば何を考えているのかわからない。



「それで、は何を悩んでいるんだい?」


「何も悩んでないよー。」


「・・・。」


「あっううん、悩んでる悩んでる。あのね、サエちゃんはどう思う?」


「何がかな?」


「これ、見て。」



見せられたのは所謂ラブレター。



「・・・ラブレター?」


「そう、ラブレター。」



「「・・・・・・。」」



「それで、どうする気なんだい?」


「どぉーしようかと思って、サエちゃんに訊いてるの。」


。」


「ん?」


「俺が束縛したがる男だって知ってる?」


「知ってる。」


「なら、答えはわかる?」


「うん、だって私も束縛したがる女だもん。」


「そうだったね。」


「じゃあサエちゃんも一緒に行こうね。」


「うん、もちろん。」


「あっその前に。」





抱きっ





「サエちゃん補給ー。」



やっぱりは不思議だ。

それでもこれが彼女流の愛情表現。



「サエちゃん、私だけを見て?」


「見ているよ、だけを。」


「うん、ありがと。」


「じゃあも、俺だけを見て?」


「もちろん。ねぇねぇ、これも束縛かな?」


「束縛だね、きっと。」


「じゃあ私たちは束縛カップル?」


「・・・ネーミングセンスがあまりよくないね。」


「むぅ・・・。」


「可愛いね、は。」


「サエちゃんはカッコいいね。」





















「こんにちは。」



さん、俺と付き合ってください!」



「ごめんね、私・・・束縛してくれる人が好きなの。」



「・・・・・・。」



「サエちゃんがいるしね。」



「・・・そうですね、失礼しました。」



「案外あっさりだったね。」


「ねぇ・・・やっぱりサエちゃん効果かな?」


の言葉もあったんじゃないかい?」


「束縛してくれる人が好きってヤツ?」


「そう。でも一番効果的だったのは『サエちゃんがいるしね』じゃないかな?」


「だって本当のことだもん。」


「嬉しいよ、。」


「だから、これからも私を束縛してね?」


「喜んで、も俺を束縛してね?」


「もちろん。」




















六角の束縛カップルのお話。


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