* 合同合宿 *










「あっ青学のみなさんですね!いつも弟がお世話になってます。」



いつもの笑顔で言う姉さん。



「弟・・・?」


「リョーマもしかして言ってない?」


「初耳だにゃ!オチビお姉さんいたんだー!!」


「僕も初めて訊いたよ。」


「言ってませんから。」


「ひどい・・・リョーマ私のこと嫌いなの?」


「ちょ、違うって!」



むしろ反対!



「じゃあどうして・・・?」



姉を先輩たちに逢わせたくなかったんだって!

絶対惚れる。

その証拠に先輩たち顔赤いし。



「それは・・・」


「弟だと・・・?」


「あっどーも、姉がいつもお世話になってます。」


「そういやの苗字って越前だったような・・・。」



こいつ等姉のこと名前で呼んでるんだ。

何かムカつく。



「何だ、跡部さんたちも知らなかったんだ。」


「ああ。」


「ねぇ、越前のお姉さんなんだよね?」


「あっはい。」


「名前は?」


「越前です。」


「僕は不二周助、青学の3年だよ。」


「私は氷帝の3年です。」


「苗字だと弟さんと紛らわしいからって呼んでもいいかな?」


「はい、もちろん。」


「僕のことは周助でいいからね。」


「うん、じゃあ周ちゃんね。」


「初めてだよ、そんな風に呼ばれるのは。」


「嫌?」


「構わないよ。」


「不二先輩!」


「どうしたの、越前?」


「姉さんに近づかないでくれます?」


「それはできないな、彼女が気に入ったから。」



最悪。

一番嫌な人に好かれてるし・・・。



「ごめんね、越前。」



全然悪いと思ってないでしょ。



「でも、可愛いね、は。」


「そ、そんなことないよ・・・///」



姉は真っ赤になってるし。

しかもその顔可愛すぎ。



姉、喉渇いた。」


「はいはい、ファンタ買ってきてあげる。」


「グレープね。」


「みなさんは何がいいですか?」


「適当でいいじゃん。」


「リョーマ。」



怒んないでよ。

その顔嫌いじゃないけど笑ってるほうがいいって。



「適当でいいぜ、色々買って来いよ。」


「手伝おかー?」


「うん、お願いー。」


「俺も行く!」


「ありがと、侑ちゃん、ガッくん。」




















「おい、不二。」


「何かな、跡部?」


に手を出すな。」


「どうして君にそんなこと言われないといけないのかな?」


「・・・。」


「氷帝にいるなんて勿体無いね。」


は渡さねぇーからな。」


「ふふ、怖いな。」


「って言うか、跡部さんにも渡す気ないし。」


「シスコンだな。」


「別にいいじゃん。姉可愛いし。」


「確かに可愛いよね。」



むかつく。

絶対に姉は渡さない。


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