* 合同合宿 * 「適当に買って来ちゃったけど本当に良かった?」 姉の手には2缶。 ファンタとストレートティー。 「いーんじゃない?」 「リョーマには訊いてないでしょ。」 そういってファンタの缶をくれる。 呆れたような笑顔だけど、好き。 「ありがと。」 「どう致しまして。」 「マジで重たかったわー。」 「本当だぜー!」 「手伝ってくれてありがとうね、侑ちゃん、ガッくん。」 「おう!」 「のお願いやったらいつでもきいたるでー。」 「みなさん、好きなのどうぞ。 あっそろそろバスに乗らなきゃですよね、バスの中ででいいですか?」 って言うか俺たちのせいで遅れてるのに・・・ 相変わらずボケてるし。 そんなところも可愛いところのひとつだけど。 「あっ俺の隣がEー!!」 「ダメだ。」 「なんでー?」 「は俺の隣だ。」 「なんやて?は俺の隣やって!」 「何言ってんダよ、は俺の隣!」 「はぁ?俺の隣に決まってるだろ。」 「せんぱぁーいv俺、隣に座ってもいいですか?」 「先輩。・・・隣、いいですか?」 「えっと・・・。」 「って言うか、姉の隣は俺に決まってんじゃん。」 氷帝の奴らに渡してたまるか。 姉が穢れる! 「え?そうだったの?」 「当たり前。」 「じゃあ、リョーマがお隣さんね。」 悔しそうにしてる氷帝の人たち。 そう簡単に姉を渡すはずないでしょ。 「姉、ストレートティー、一口頂戴。」 「ファンタは?」 「もう飲んだ。」 「もう、仕方ないわねぇ。」 先輩たちが俺を睨みつけてることなんて気にしない。 隣には姉がいるし。 「今日、姉と一緒に寝ていい?」 「確かお部屋は別々だったと思うけど?私ひとり部屋だし・・・。」 「だって、先輩たちと一緒なんだもん。 先輩たちすぐ喧嘩するし・・・うまくやっていけると思う?」 同じ部屋は桃先輩と海堂先輩。 問題が起こる確率が高い。 巻き込まれたくないし。 「先輩たちとはちゃんとうまくやっていかなきゃダメよ。」 「・・・。」 「でも、今日だけ特別だからね。」 「姉のそういうところ好きだよ。」 俺のことを思ってくれてる。 別に先輩たちが嫌いじゃないことも・・・。 姉と一緒にいたいってことも・・・わかってくれてる。 「ありがとう。」 「越前のヤツ・・・。」 「なんやねん、あのチビは。」 「くやCー!」 「下剋上だ!」 「せんぱぁーい(泣)」 「・・・むかつくヤツだな。」 「アイツむかつくー!」 |