* 練習試合 *










「あらあらー明日は若の学校と練習試合ですの?」


「・・・はい。」


「まぁまぁそれは楽しみですわね。」


「・・・・・・。」


「ちなみに若の学校の皆様は知っていらっしゃるのかしら、私のこと。」


「はい、“白薔薇の君”だそうですよ。」


「あらあらーそれだけわかれば十分ですわ、ありがとう若。」



ふんわりと笑う人。

俺の姉。



「立海の方での練習試合ですのよね?若はまず氷帝に行きますの?」


「えぇ、氷帝の方からバスが出ますので。」


「そう、わかりましたわ。」


「それではおやすみなさい、姉上。」


「おやすみなさい、若。」





















「日吉!お前の姉ちゃんが立海のマネだろ?」


「はい、そうですが・・・何か?」


「めっちゃ可愛いやん、自分の姉ちゃん。」


「そうそう、この写真とかすっごく可愛いCー。」


「なっ!みなさんそんな写真一体何処から・・・?!」


「企業秘密だぜ☆」


「みんな持ってるCー。」



写真部の誰かが立海に行ったのか・・・?

でも、姉上が簡単に写真を撮らせるはずがない。

・・・いや、ありえる。

“白薔薇の君”ならば・・・・・・。



「鳳も持ってるのか?」


「うん、可愛い人だよね日吉のお姉さん。」


「・・・ちなみに跡部さんは・・・?」



まさかこの人が持っているとは思えない。

決して写真を持ち歩くようなタイプではないだろうから。



「跡部も持ってるでー。」


「しかも生徒手帳に挟んでるなんて・・・激ダサだな。」


「ハッ別にかまわねぇーだろ。つーかテメェに言われたくねぇーよ。」


「宍戸さんもちゃんとテニスバックに入れてますもんねー。」


「楽しみやなー“白薔薇の君”vv」





















「あっみなさん、私今日は“白薔薇の君”の予定だから、よろしくお願いしますね?」


「今日は白かー了解☆」


「でも何でなんっすか?」


「氷帝のみなさんが私のことを知っているみたいですの。」


「なるほど、氷帝のみなさんがご存知なのは“白薔薇の君”なのですね。」


「その通りですわ。」


「お嬢の弟がいるんじゃなかったかえ?」


「大丈夫ですわ、そのことは若に訊きましたもの。」


「跡部たちがお前のことをちゃんと知らない確立99%。」


「素敵な数字ですわね、蓮二。」


「俺たちはお前に合わせるようにする。」


「ありがとう、弦一郎。」


「まぁ頑張れよ。」


「えぇ、ジャッカル。」


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