* 練習試合 *










「ようこそ、氷帝の皆様。」



門の前で俺たちを出迎えたのは日吉

別名“白薔薇の君”



「いつも若がお世話になっております。」


「部長の跡部だ。」


「跡部さんですわね。」


「景吾と呼べ。」


「景吾、ですの?」


「そうだ。」


「わかりましたわ。」



ふんわりと笑う女。

弟と全く似ていない、笑顔を見せる女。



「それでは、ご案内いたしますわね。」


「姉上。」


「どうしましたの、若?」


「お手合わせ願えますか?」


「そうですわね・・・。」


「テニス、できるのか?」


「えぇ、少し嗜む程度に。」


「ならば俺の相手をしろ。」


「跡部さん・・・!」


「いいな?」


「そうですわね、私は構いませんわ。」


「じゃあ行こうぜ。」


「えぇ。若、お手合わせはまた後ほどね。」


「わかりました。」





















「へぇーやるんだー。」


「楽しみですね、さんのテニス。」


「相手はあの跡部だしのぉー。」


「いいデータが取れるといいな。」


「蓮二・・・。」


「そういえば久し振りだな、のテニス。」


「いいなー跡部さん!俺もあとで手合わせ願おーっと!」





















パチンッ





「「「「「「「勝者は跡部!敗者は日吉!」」」」」」」



「それ、なんかムカつくんですけど・・・・・・。」


「確かに、日吉も、日吉やしな・・・。」


「お前の姉ちゃん名前は?」


ですよ。」


「だってさー。」



向日さんは氷帝応援団(平部員)に声をかける。

ちなみにこの応援団も跡部さんの連れてきた。



「「「「「「「勝者は跡部!敗者は!」」」」」」」



「俺様の美技に酔いな!」



そして跡部部長の決め台詞(?)。



「・・・ムカつく。景吾、ちょっとお時間いただけるかしら?」



姉上がキレた。

俺にはわかる、さすがの姉上もキレたらしい。



「あぁ。」





















、これ使いんしゃい。」


「ありがとう雅治。」


「ついでに応援団もやってやるぜぃ☆」


「本当?」


「任せて下さいっす!」


「ふふ、任せるわね。」


が変わる確立97%。」


「えぇ、多分ね。」





















「もういいのか?」


「えぇ、でももう少しお時間下さいね。」




パンッ




「「「「「「「舞うは!跪くは跡部!」」」」」」」



姉上が手を叩くと始まる、姉上の応援団。

しかも応援しているのは立海レギュラー。



「私の前に跪きなさい?」



持っていたダーツを跡部さんに投げつけ不敵に笑う姉上。

唖然とする氷帝の人間たち。


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