* 毎日の過ごし方 *










ー!!」



飛んでくる岳人。

私はいつも受け止められなくて後ろに倒れそうになる。



「岳人ー危ないよ?私受け止めれないし。」


「大丈夫だって今日は鳳がいるし!」


「ありがと、長太郎。」


「いえ、受け止めれてよかったですよ。」


「大丈夫ですか、先輩?」


「うん、大丈夫だよ。」



岳人が飛んできてくれるのも嬉しい。

受け止めれないから危ないけど。

いつも私に飛んできてくれる時は周りに私を受け止めてくれる人がいるか確認してから。

テニス部のみんなはもう慣れちゃってるからすごく安心。



「で、今日の一番は?」


「俺です。」


「日吉かー。」


「俺今日寝坊したから間に合わなかったんだよなー。」


「遅くまで何してたの?」


「宿題。」


「宿・・・題?」


「そっ音楽課題出てただろ?」


「・・・あー忘れてた。」


「やばいじゃん、んとこは知らないけど今日提出かもだぜ!」


「太郎ちゃん・・・見逃してくれないかな?」



(・・・監督も先輩のこと溺愛してますよね。)


(ああ、もう我が娘!って感じだぞ。)


(それなら大丈夫じゃないですか?)


(そうだよな、いいなー。)



「3人とも内緒話?」


「いえ!監督ならちゃんと言えば待ってくれるんじゃないですか?」


「そうかな?」


「大丈夫だって!」


「だといいな・・・あっ侑士。」


「おはようさん。」


「侑士、おはよう。」


「何話しとったん?」


「太郎ちゃんの課題について。」


「もしかして忘れとったん?」


「うん、もうバッチリ。」


「まぁ相手太郎やしな、大丈夫やろ。」


「じゃあいいや。あとで太郎ちゃんところ行こ。」


「俺も一緒にいったるわ。」


「え、大丈夫だよ、太郎ちゃんのところだし・・・」


「大丈夫じゃないやろ。(相手太郎やで。)」


「絶対に忍足さんと一緒に行ってください!(監督でも危ないかもしれません!)」


「そうだぜ!(太郎も溺愛なんだからさ!)」


「ひとりで行くのはやめて下さい。(監督も何するかわかりませんから。)」


「みんなが言うなら・・・侑士、一緒に行ってね?」


「おう、任しとき。」


「今日は俺たちだけだな、もう学校だし。」


「珍しいやん、跡部がいいひんの。」


「門のところにいますよ。」


「遅かったじゃねぇーか。」


「おはよう、景吾。」


「ああ、おはよう。」


「亮もおはよう。」


「はよ。」


「宗弘もね、おはよう。」


「ウス。」


「あれ・・・ジローと萩之介は?」


「・・・さっきまでいたよな。」


「ウス。」


「ったく、どこ行ったんだよ・・・。」


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