* 異常気象の可能性 *










「あー仁王ちゃんだぁー。」


「おー、どうしたかね?」


「何してるのー?」


「寝てた。」


「いいなぁー私も眠い。」


「いい子は真面目に勉強しんしゃい。」


「いい子じゃないもーん。」


「いい子じゃよ、は。」


「仁王ちゃんもいい子だよー。」


「俺はいい子じゃなか。」


「いい子いいコーv」


「・・・。」


「だって私、仁王ちゃん好きだし、いい子が好き。」


「・・・。」


「仁王ちゃんは私のこと嫌い?」


「好いとぉよ。」


「うん、ありがとう。」



仁王ちゃんは優しい。

私の欲しい言葉をこうしてくれる。

だから優しい。



「次の授業はちゃんと出ようねー。」


「どーするかのぉ・・・。」


「出なきゃダメ!」


「・・・。」


「出よ?」


「・・・には敵わんのぉ。」


「えへへv」


「その代わり、今日の練習優しくすること。」


「やだ。」


「・・・雅治くんショック。」


「だって王者立海!練習第一!もっと厳しくるすよ?」


「・・・雅治くん泣いちゃう。」


「でも・・・今日は特別、ずっと練習見てる、コートの中で。」



この前言われた。

部室じゃなくて、コートの中で練習を見て欲しいって。

邪魔になるからって言ってずっと断ってきた。



「それじゃダメ?」


「十分じゃ。」


「ちゃんと仁王ちゃんの応援もしてあげちゃうv」


「楽しみにしとぉよ。」





キーンコーンカーンコーン





「チャイム?!」


「もう間に合わんの。」


「え?!」


「諦めんしゃい。」


「ダメ!仁王ちゃん行こ!!」


「俺は眠いんじゃよ。」


「私だって眠い!」



「「・・・・・。」」



「寝るか。」


「寝ちゃおっか。」



「「決定だね(じゃな)。」」



「凭れていい?」


「どうぞ、オヒメサマ。」


「わぁーい、ありがと。」



仁王ちゃんは相変わらずな詐欺師な微笑みだけど。

それでも優しいからいい。




















「何やってるんですか!」


「・・・あっ柳生ちゃんおはよー。」


「おはようございます、ではなくてですね。」


「仁王ちゃんよく眠れた?」


の夢を見たとよ。」


「・・・。」


「何か恥ずかしいねぇ・・・。」


さん!」


「は、はい!」


「仁王くん!」


「なんじゃ?」


「反省したまえ!」



「「・・・ハイ。」」



紳士は怒らせると怖いです。




 







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