* お引越し *










「美味しいー!」


「そりゃよかったわ。」



引っ越した先は偶然にもちゃんの隣。

ちゃんのもう一方の隣が仁王っていうんはちょっと気にいらへんけど・・・

まぁ仕方ないよな。



「雅治もね、すごくお料理上手なの。」


「へーそうなんや。」


「私、全然お料理できなくて・・・カレー爆発させちゃったり、色々しちゃったから・・・」


「カレー爆発?!」



っていうか・・・カレーって爆発するもん何?!

ちゃん・・・やっぱおもろいわ。



「だから、最近はずっと雅治の作ったご飯食べてたの。」


「そうやったんか・・・」



話だけ訊いてると・・・

とりあえず、仁王もちゃんにベタ惚れやな。

まぁその気持ちもわかる、ちゃん可愛ぇし。



「で、今日仁王は?」


「部活行っちゃった。」


「晩飯もちゃんひとりで食うん?」


「うーん・・・雅治も夜ご飯までには帰ってくると思うけど・・・」





〜♪





「あっ雅治だ、もしもし?」


「ちゃんと昼食べちょる?」


「うん、侑士がお好み焼き作ってくれたの!」


「侑士・・・って誰じゃ?」


「氷帝の忍足侑士だよ!」


「・・・なんで氷帝の忍足がと一緒に飯食うちょるん?」


「えっとね、今日私のお隣さんがお引越ししてくる日だったでしょう?」


「そうじゃったな・・・ってまさか、忍足じゃったんか?」


「うん、侑士だったの!」


「・・・気をつけるんじゃよ?」


「何が?」


「・・・・・・わからんかったらいいんじゃ・・・なぁちょっと忍足に代わって?」


「うん、わかった・・・はい、侑士。」


「どうしたん?」


「雅治がね、侑士とお話したいみたい。」



とりあえず、ちゃんから携帯を受け取る。



「忍足・・・に手ぇ出したら・・・殺す。」



・・・なんて言いやがった。

ベタ惚れなんやな・・・仁王も。



に代わりんしゃい。」


ちゃーん・・・はい。」


「もうお話し終わったの?」


「多分な。」


「もしもーし、雅治?」


「今日は何食いたいんじゃ?」


「えっとね・・・ハンバーグ!」


「ハンバーグは時間かかるじゃろ・・・今日は外で食うか?」


「うん!」


「部活終わったら連絡する。」


「待ってるね。」


「じゃあ・・・またな。」


「うん、練習頑張ってね。」


「夜は外食なん?」


「そう、3人で外食だねv」


「俺も行っていいん?」


「もちろん、みんなでご飯のほうが楽しいもん。」



うわ・・・俺、絶対仁王に睨まれそうやな・・・

でもまぁ・・・俺もちゃんのこと好きやし・・・ちょっとくらい睨まれたろ。




 







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