* 天使のような人 *
「さぁーん!お見舞いに来たっす!」
先輩たちは幸村部長の病室にいる。
つまり隣。
俺だけがさんのところに来た。
だって、さんに逢いたかったしv
もちろん、先輩たちも後で来るだろーけど。
「ありがとう、赤也くん。」
「はい、これ先輩たちから。」
「綺麗・・・。」
「その花、俺たちが1種類ずつ選んだんっすよ。」
「そうなんだぁ・・・。」
「だからちょっとバラバラなんっすけどね・・・。」
「でも、綺麗だよ、すっごく・・・ありがとう。ちなみに赤也くんが選んでくれたお花は?」
「どれだと思う?」
「うーん・・・あっこのスイートピーじゃない?」
「正解!よくわかったっすねー。」
「うん、何となく赤也くんが選んでくれたかなぁって思ったの。」
「何か嬉しいっすね♪」
「でも、いいの?」
「え?」
「私がもらっちゃって・・・。」
「いいに決まってるっすよ!さんのためにみんなで選んだんですよ!」
「・・・うん、ありがとう・・・すごく嬉しい。」
「それならよかったっす♪」
「みなさんにもお礼言いたいな・・・。」
「あっ先輩たち隣にいるっすよ。」
「え?お隣?」
「ウチの部長が隣に入院してるんっすよ。」
「・・・そうだったの・・・?」
「そうだったんです。」
「ねぇ赤也くん・・・私も逢いたいなぁ。」
「ウチの部長に?」
「うん、ダメかな・・・やっぱり。」
「ダメなわけないじゃん!でも出て大丈夫っすか?」
「うん、私病気ってわけじゃないし・・・」
「じゃあ行こ!」
「どーも、幸村部長!」
「赤也も来てくれたんだね。」
「今日はお客さんが一緒なんですよー。」
「「「「「「「(さん)?!」」」」」」」
「あれ・・・君は確か・・・氷帝の『天使の片翼』だね。」
「・・・そうらしいです。」
「もしかして、最近隣に入院してきたよね?」
「・・・はい。」
「幸村部長もさんのこと知ってるんすか?」
「うん、一応ね。」
「ごめんなさい、私・・・。」
「いいよ、記憶がないんだってね・・・無理はしないで。」
「・・・ありがとうございます。」
「俺は立海の3年、幸村精市。よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします、えっと・・・精市くん?」
「うん、そう呼んでくれていいよ・・・?」
「私も、そう呼んでもらえると嬉しいです・・・。」
ドウシテダロウ、コノヒトタチアンシンデキル。
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