* 想う心 *
「ねぇさんv」
「なぁに?」
「外出とかってできるの?」
「うん、私は病気じゃないから許可を取れば出来るけど・・・。」
「じゃあさ!練習見に来てよ!」
「え・・・。」
「だってさんマネだったんでしょ?氷帝には行けなくても立海なら大丈夫じゃん。
テニス見てたら何か思い出すかもしれないし・・・どーっすか?」
「・・・いいのですか?」
ぐるっと俺たちを見回すさん。
そんな些細な姿も可愛い。
「ああ、構わないだろう・・・弦一郎?」
「構わん。」
「来んしゃい。」
「そうだぜぃー!」
「もしかしたら記憶が戻るかもしれませんしね。」
「そうだな。」
先輩たちがさんが来ることを拒むはずがない。
「でも・・・私、服ないから・・・外に出れない・・・。」
「それなら大丈夫っすよ!俺が用意します!」
「あっずるい!俺も選ぶぜぃー!」
「お前らの趣味って大丈夫なのか?」
「心配ですね、私もご一緒しましょう。」
「俺も行くぜよ。」
「ありがとうございます。」
さんの微笑みは天使の微笑。
本当にそう思う。
「好きな色とかあるか?」
「えっと・・・何色でも好きです。」
「さんは絶対白!白が似合うって!」
「・・・なるほど、確かにそうかも知れんな。」
「ですよねー柳先輩!」
「それで、はいつ来るんじゃ?」
「うーん・・・いつでも大丈夫です。」
「明日!早いほうがいいっすよ!!」
「じゃあ許可を取っておくね。」
「服用意して明日また来ますから!」
「うん、ありがとう。」
「それでは私たちはそろそろ失礼しますね。」
「あっはい。」
「じゃあなー!」
「お気をつけて。」
天使の微笑で見送ってくれる。
素直にそれが嬉しいと思った。
「えぇー!絶対これっすよー!」
「こっち方が絶対似合うって!」
「これもなかなかじゃのぉ。」
「こちらもよろしいのでは?」
「これだな。」
「「・・・・・・。」」
「真田ージャッカルーお前達はどれがいいと思う?!」
「わからん。」
「右に同じ。」
「じゃあ選んだの全部買えばいいじゃろ。」
「そーっすね。どれも捨てがたいし。」
ミンナ、アナタノコトヲオモッテイマス。
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