* 願われた逢瀬 *
「さん!連絡取れたっすよ。」
「ありがとう、赤也くん。」
「明日来るみたいっす。」
「明日ね。」
「俺も来ますからね。」
「・・・ううん、赤也くんは部活に行って。」
「でも!」
「ねっ、私のせいで赤也くんの時間を潰したくないの。」
「・・・わかったっす。」
「あのね、来てくれるのすごく嬉しいの。」
「・・・また来てもいいってこと?」
「うん、嬉しいから・・・。」
「じゃあまた来ます!」
「それじゃあ俺たちも失礼する。」
「みなさん、今日はありがとうございました。」
「また来るからなー!」
「多分、の援助をしているのは跡部だろう。」
「そうじゃな。」
「俺話しわかんないんすけどー。」
「には身寄りがないらしい。」
「え?!」
「それで援助を受けていたらしい、それが多分跡部だ。」
「じゃあ跡部さんがさんを養ってたってことっすか?」
「そうですね。」
「さん大丈夫なのかな・・・明日。」
「本人が大丈夫と言っているから、大丈夫であろう。」
「でも、ほんとあの震えようは異常でしたって。」
「さっきの説明じゃよくわかんないって、もう一回ちゃんと話してくれよ。」
「えっとですね、氷帝の人たちが近づいてきた時から震えだして、結構近くなったら突然震えが大きくなったんですよ。
めっちゃ怯えてて、近づかないでって言ってて・・・瞳孔が開いてて涙が溜まってました。」
「それってやばくない?」
「ええ、多分何かを思い出そうとしているのでしょうね。」
「明日大丈夫かのぉ・・・。」
「やっぱり俺、行こうかな・・・。」
「行くなら幸村の病室にしろ。」
「・・・。」
「はお前のことを思って部活に行けと言ったのだろう。」
「・・・そーっすね。」
「あっ俺も行くぜぃ!のこと心配だし。」
「私も行きましょう。」
「なんじゃ、またみんなで行くことになるんか。」
「仕方ないであろう。」
「明日、もう一度に逢う。」
「え?!なんで?!」
「切原から連絡があった。が逢いたがっていると。」
「もしかして記憶が戻ったとか?!」
「そうではないらしい。」
「そっか・・・で、アンタだけ?」
「いや、行きたい奴は行けばいい。」
「そんなん全員に決まってんじゃん。」
「そうだよな・・・」
「でも、大丈夫なわけ?」
「・・・。」
「またあんなに怯えられたらちょっと悲しいかも。」
「・・・それでもお前はのこと好きなんだろ?」
「当たり前!私のへの愛は不滅だって!」
「後であいつらにも連絡しとけよ。」
「えぇー部長でしょうが、跡部。」
「お前はマネだろーが。」
「うわぁー人使い荒いー!には優しいくせにー!」
「あいつとお前を一緒にできるわけねぇーだろうが。」
ドウカ、コワガラナイデクダサイ。
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