* 大切な存在 *
『ちゃん、今日からここが君の家になる。』
『・・・え?』
『君のご両親は私が任せた仕事のせいで・・・』
『いえ、お気になさらないでください。』
『自分の家だと思って、気兼ねなく生活してくれ。』
『・・・はい、ありがとうございます。』
『私の息子を紹介しよう。』
『息子さん?』
『ちょうど君と同じ年だな、景吾。』
『・・・跡部景吾だ。』
『跡部さん・・・よろしくお願いします。』
『・・・ああ。』
『マネージャーを紹介する。』
『です・・・。』
『跡部!』
『何だよ、!』
『その子アンタの何?!』
『・・・さぁな。』
『ムカッ!まあいいや、私はね、よろしく♪』
『よろしくお願いします。』
『私もマネージャだからさ、わかんないことあったら訊いてよね!』
『ありがとう・・・。』
『・・・可愛い!』
『え?』
『って可愛いわ、下向いてないで前向いてなよね?可愛い笑顔が台無し。』
『さん・・・ありがとう。』
『さんってなし!』
『・・・?』
『って呼んでよ、ね?』
『・・・ちゃん?』
『何かな、?』
『・・・ありがとう。』
『ちゃんー!!』
『えっと・・・忍足さん?』
『侑士って呼んでv』
『え・・・?』
『なっ呼んで欲しいねん。』
『うん、侑士くん・・・?』
『・・・やっぱいいわちゃんv』
『えぇ?』
『めっちゃ可愛いで、自分。』
『//////。』
『あかん、俺・・・本気になりそうや。』
『・・・?』
『あっちゃんは気にしんといてなー。』
『う、うん?』
『じゃあそろそろ行くわ、あんま長いことちゃんと話してたら跡部に怒られる。』
『景吾くんに?』
『そうや。(跡部、ちゃんを溺愛しとるからなー。ってテニス部全員やな。)』
『・・・もう慣れたか?』
『全然ダメ、みんなに迷惑かけてばかりです・・・。』
『・・・。』
『やっぱり私、マネージャー向いてないみたい。』
『そんなことないぜ。』
『え?』
『・・・・・・部の雰囲気が良くなったと俺は思ってる。』
『・・・。』
『だから・・・お前はマネに向いてると思うぜ。』
『・・・ありがとう、亮くん。』
『上手く言ってやれなくて悪いな。』
『そんなことないです、すごく嬉しい・・・。』
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