* あたたかな世界 *
「・・・覚えてないんすか?」
「えっと・・・ごめんなさい、わからないです。」
「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」
「俺たちは立海のテニス部だ。」
「立海・・・立海・・・あっ王者立海さん。」
「・・・ホントに覚えてないんっすか?」
「私・・・みなさんに悪いことしちゃいましたか・・・?
氷帝を飛び出したことまでは覚えてるんですけど・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・まぁいいや。」
「え?」
「さん、今度俺とデートしよ?」
「えぇ?」
「約束したじゃんv」
本当はしてないけど。
これくらいの嘘、大目に見てよ。
「約束、したの?」
「したっすよv遊園地行くって。」
「・・・遊園地、行きたいかも・・・。」
「じゃあ決定っすね!今度の日曜日行きましょうねv」
「う、うん・・・」
「ちょっと待て。」
「なんっすか、跡部さん?」
「勝手な約束するな。」
「そーよ!」
「いーじゃないっすか、さんもOKしてくれたし。」
「よかねぇーよ。」
「私たちも行くからね!」
「えぇー。」
「みんなで遊園地、楽しそうだね。」
「さんまでヒドイー!!」
「ご、ごめんね・・・赤也くん。」
「え?!」
「・・・?」
「今なんて?」
「ごめんね?」
「その後!」
「赤也くん?」
「・・・俺のこと覚えてるの?!」
「あ、ごめんなさい・・・つい、あれ?どうしてだろう・・・初めてお話したのに・・・。」
「いーっすよv赤也くんで♪」
「それならよかった・・・。」
「じゃあさ、先輩たちの名前当ててみてよv」
「で、でも・・・私わからないと思うよ?」
「大丈夫っす、間違えてもいいから。」
「う、うん・・・。」
「じゃあこの人は?」
「・・・弦一郎くん?」
「正解っす。じゃあ次、この人。」
「蓮二くん・・・?」
「ああ、正解だ。」
「次はこの人ね。」
「ブン太くん?」
「正解だぜぃ!」
「じゃあ次。」
「ジャッカルくん・・・?」
「正解だ。」
「次っすね。」
「比呂士くん・・・・・・?」
「はい、正解ですよ。」
「じゃあラスト!」
「・・・雅治くん?」
「そうじゃ。」
「全員正解っすね♪」
「わ、私・・・どうしてみなさんの名前知ってるの・・・?」
「それは秘密っすよv」
「・・・そういえば、精市くんは一緒じゃないの?」
「幸村部長のことも覚えてるんだ・・・」
「・・・・・・わからない。」
「今度話してあげますからv」
「う、うん・・・。」
「じゃあ日曜日、約束っすよー!!」
アナタガオモイダシテクレナクテモカマワナイ、テンシノホホエミガミレルノナラ・・・
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