* 全てのものを惹きつける微笑 *
「お前らも協力しやがれ。」
「「「はぁ?」」」
始業式の次の日、俺らは跡部に呼び出された。
ちなみにおるんは、俺と岳人とジローだけや。
「の本性を暴け。」
「「「はぁ?」」」
「って言うか誰やねん、って。」
一応ウチのクラスのはおらんはずやでそんな名前の女は。
去年関わった覚えもないわ。
「転入生してきた奴だ。」
「転入生なんて来たん?」
「あぁ、しかも立海からだぜ。」
「王者立海かいな。」
「マネージャーをしていたらしい。」
「テニス部のかよ?!」
「あぁ。」
「あっそのコ、俺知ってるCー!」
「え?!ジロー知ってるのかよ!」
「新人戦の時見たー。立海ってマネひとりしかいなかったCー。」
「どんな女なんだよ?!」
「遠くからしか見てないからわかんなEー。」
「意味ねぇーじゃん!」
「跡部はなんか知らんの?」
「監督がマネにスカウトしたらしい。」
「立海から引き抜いたんかい。」
王者立海を支えてたマネかいな。
よく引き抜けたよな、さすが太郎や。
「あぁ。」
「すげー女なんじゃん。」
「でも何で跡部がそのちゃんに本性見せさせようと必死になっとるん?」
珍しいやん、跡部が。
跡部相手に必死になっとる女は余るほどいたけど、跡部が必死になるなんて。
「あの女、俺様に言いやがったんだよ。」
『って言うか、アンタ誰?』
『ちなみに名前を言わない限り一生アンタはアンタになるわよ。』
『・・・あっ思い出した。とーっても派手で意味のわかんない自己紹介をしてた隣の人間ね。』
『で、その派手好きであろう跡部景吾さんが何か用?』
『私の本性を知らない奴らのところに簡単に行くはずないじゃない。』
『もしアンタが本当に私をマネに望むのなら・・・私の本性を暴けばいいわ。
っというか、私がアンタのことを気に入れば簡単に本性も見せるけどね・・・。
でも、私はアンタが今まで付き合ってきたような普通の女とは違うから。甘く見ないでよ。』
「すげー跡部にそんなこと言う女滅多にいないじゃん。」
「めっちゃおもろいコやん、ちゃん。俺も気に入ったわ、協力したるから紹介してや。」
「俺も俺も!」
「俺もー。」
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