* 本当の笑顔 *
「今日はマネージャーを紹介する。」
「です、適当によろしくお願いします。」
「彼女は立海のテニス部でもマネージャーであったから大丈夫だろうがわからないことがあれば訊くように。
以上、行ってよし。」
太郎のいつもの締めの言葉。
その言葉を言っていつも太郎は帰っていく。
でも、今日はちょっと違った。
「行くのはたろーちゃんじゃありません?」
すげーさすが!
つっこんだー!!
でも、確かにそうだよな・・・この場合。
太郎帰って行こうとしてるし。
「・・・。」
「まぁどうでもいいですけど。」
「・・・、少し話がある。」
しかも太郎まで名前呼びだし!
すげー!!
「はぁ・・・別に構いませんが。」
「部員は練習に戻れ。」
「ってすげー!!」
「知り合いなのか?」
「おう!さっき知り合いになった!」
「結構可愛いコだね。」
「笑顔がめっちゃ可愛いんだぜ!」
「確か跡部さんのクラスの転入生ですよね?」
「あぁ。」
「どういう人なんですか?」
「意味わかんねぇー女。」
「でも面白いコやで。なぁジロー?」
「うん、ちゃん面白いCー!」
「誰かに本性は見せたのか?」
「見せるはずないじゃん。」
「見せるようになれば言うように。」
「それは最初の約束だもんね。」
「・・・。」
「そういえば、氷帝にはマネはいないの?」
「あぁ、ふたりほどいる。」
「はぁ?」
「言っていなかっただろうか?」
「訊いてない!」
「・・・。」
「普通にマネがいるなら私は必要ないじゃん!」
「いや、必要がある。」
「たろーちゃんも意味わかんない。」
「が立海で何をしていたかも訊いている。」
「うわぁー・・・訊いてるんだ・・・。」
「立海の監督からな。」
「よく私をスカウトしましたね。」
「・・・。」
「何もしてないに等しくて、みんなと遊んでばかりいた私を。」
「そうではないであろう?」
「・・・。」
「監督からの話以外にも色々訊いている。」
「・・・あははっもしかしてせーちゃんとか?」
「・・・。」
「あとでお礼言っておかなきゃ。」
「以上、行ってよし。」
「うん、ばいばい、たろーちゃん。」
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