* 本当の笑顔 *










「何や、ちゃんそんな風にも笑えんねんなー。」



跡部と笑いあってるちゃんに声をかける。

(跡部はいつもみたいに俺様の微笑みやったけどな。)



「・・・何、忍足侑士?」



にっこり。

いきなりさっきの冷たい微笑みに変わる。



「さっきみたいに笑ってーやvそっちの方が好みやねんv」


「・・・・・・。」


「なぁーちゃんv」



なんか考えとるな。

多分この状態をどうにかするためにみたいやな。

そんなに話しはぐらかしたいん?



「・・・そのメガネ貸して。」


「いいでー。」


「普通、メガネ取られると困るんじゃ・・・」


「だってこれ伊達やもん。」



そう言ってメガネを渡してやろうとすると・・・

目の前のちゃんは震えとった。



「・・・・・・ふふっあははっっ伊達メガネかけてる人間初めて見た!!

うわぁーすごいすごい!初めましてだね!!けーちゃん!この人も面白い!」


「・・・・・・ちゃん?」



なんや?

さっきと全く性格変わってんねんけど・・・俺の気のせいか?



「忍足、コイツはこういう性格らしい。」


「けーちゃん!コイツじゃなくて!」


「けーちゃんって跡部のことかいな、似合わんな〜。」


「煩せーよ。」


「ゆーちゃんも面白いね!さっきのけーちゃんの『俺様の美技に酔いな』も面白かったけど!」


「ははっ俺はゆーちゃんかいな。」



しかもいきなりフレンドリーやな。

なるほど、これがちゃんの本性かいな。

面白いなーやっぱ。



「氷帝って面白すぎ!もしかしてまだまだ面白い人いるとかないよね?!」



「「・・・・・・。」」



「いるの?!いるの?!」



ニコニコ笑っとるちゃんはなんというか・・・あれやあれ。

天使の微笑みやな。



「見ててみぃ、おもろい奴結構いるで。」


「って言うかテニス部限定なわけ?!」


「そうやなーテニス部は結構みんなキャラ濃いで。」


「うわぁーなんか面白いね、ねっv」


ちゃんさっきと全然違うやん。」


「うん、だって私こういう人間だし。」


「・・・。」


「ゆーちゃんもさっきの私のほうが良い?」


「いーや、今の方が良いで。」


「じゃあ改めて!お友達になってくれませんか?」


「いーでー。」


「やった!お友達第二号だね!ちなみに一号はけーちゃんだよv」




 







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