* 本当の笑顔 *










「キャっ!」


「痛いCー。」


「・・・芥川慈郎・・・?」


ちゃん?!」


「・・・。」


「わぁー!ちゃんだちゃんだCー!!」



あれ?

目の前のちゃん、なんか震えてる・・・?

もしかして俺に躓いて怪我したとか?!

ヤバEー!!



ちゃん、ごめん!怪我した?痛い?!」


「あははっっ何その言葉!語尾にアルファベット?」


「・・・ちゃん?!もしかして打ち所悪かった?!」


「ふふっ最高!面白いよ、ジロちゃんv」


「い、今なんて言った?!」


「え?最高?」


「そのあと!」


「面白いよ?」


「そのあと!」


「ジロちゃん?」


「やった!嬉Cー!!」


「ははっまたついてる!C?!」



さっきの笑顔とは全然違う。

めっちゃ可愛Eー!!



ちゃんなんかさっきと違うー!」


「うん、これが本性だから。」


「じゃあ俺ってばちゃんとフレンドリー?!」


「うん、フレンドリーv」


「やったっ!!」


「改めて、ジロちゃんもお友達になってくれちゃう?」


「当たり前だCー!!」


「お話中ごめんね。」


「あっ滝だー。」


「ジロー、跡部が探してたよ。」


「うそー怒られたりー?」


「今ならまだ大丈夫じゃないかな?」


「じゃあ行ってくるー!滝!サンキュ!」


「行ってらっしゃい。」


「・・・。」


「えっと・・・さんだっけ?」


「ハイ。」


「俺は滝萩之介ね。」


「はぁ・・・あの、ひとつすごく気になること聞いても良いかしら?」


「どうぞ。」


「その見事に切り揃えられた髪の毛はどうなってるの?」


「・・・。」


「・・・。」


「さぁ、あんまり気にしたことなかったから・・・」


「・・・っ!」


「どうしたの、さん?」


「やっぱり氷帝はキャラが濃い!萩ちゃんも面白い!!」



突然目の前の彼女は笑い出した。

自己紹介のときは近づきがたいような印象だった。

でも、今は違う。

すごくあどけなくて可愛い笑顔。



「ねっ!さんって言うのやめよ?って呼んで?」


「いいの?」


「うん!あとね、萩ちゃんもお友達になって?」


「もちろん。」


「ありがとう!」





















「たろーちゃん!ごめん!」


「どうしたのだ?」


「約束守れなかった!」


「・・・。」


「けーちゃんとゆーちゃんと岳ちゃんと亮ちゃんとジロちゃんと萩ちゃんと仲良しになった!」


「・・・そうか。」


「ごめんね、約束破って!」


「いや・・・構わない。」


「ありがと!それだけなの!」


「ならば行って良し。」




 







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