* 瞳を見ている人 *
「亮ちゃんおまたせ!」
「話はついたのかよ。」
「うん、バッチリ☆」
「そっか。」
「ー!」
「うわっ岳ちゃん?!」
「一緒に帰ろうぜー!」
「あっズルEー!俺も一緒に帰りたいー!」
「あれ?ゆーちゃんは?」
「あーマネと帰った。」
「なるほど。」
「どーせ跡部もだろー?」
「うん、あの黄色い声はビックリだったわ。あとは・・・萩ちゃんは?」
「もうすぐ出てくるよー。」
「あれ?みんな集まってるね。」
「萩ちゃんー!」
「で、どーすんだよ。」
「もう練習いいの?」
「もうクタクタだCー。」
「そっかーじゃあみんなお疲れ様!みんなで一緒に帰ろう?」
「跡部先輩ーv」
「あん?」
「私、跡部先輩とご一緒できて嬉しいですぅーv」
あーん?
俺は最悪だっつーの。
「跡部先輩は私と一緒で嬉しいですかぁー?」
嬉かねぇーよ!!
ったく、もっと早くにを誘っとくべきだな・・・。
「さぁな。」
「えぇー跡部先輩って意地悪ーv」
うぜぇ・・・。
いっそここで降ろしてやろうか?
「景吾様、着きました。」
「あぁ。お前降りろ。」
「私ーもうちょっと跡部先輩と一緒にいたいですぅー。」
「あん?もう遅いんだよ、降りろ。」
「じゃあ・・・また一緒に帰りましょうねぇーv」
うるせぇ女だぜ・・・。
チッもう少し練習していくか。
「おい、ストリートテニスに車まわせ。」
「畏まりました。」
「忍足くんv」
「・・・なんや?」
あーあーちゃんと帰りたかってんけどなー。
誘う前に誘われてしもたからな・・・。
「今日は一緒に帰ってくれてありがとうねぇv迷惑じゃない?」
はっきり言って迷惑や。
迷惑やってわかってんねやったら誘わんといてや・・・。
「まぁいーんちゃう?」
「忍足くん優しいvv」
あかん。
その黄色い声ってあんま好きちゃうわ。
「あっ着いたで。」
「えぇーもうちょっとその辺歩かない?忍足くんとお話したいなぁーv」
「今日はやめとき。」
「・・・。」
「遅なって親御さん心配させたらあかんよ。」
「・・・そうだね、送ってくれてありがとうv」
なんか物足りひんわ。
ちょっと練習でもしに行こか。
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