* ストリートテニス *
「はい、お疲れ様!」
そう言ってちゃんはドリンクを渡してくれる。
しかもあのあどけなくて可愛い笑顔付や!
「サンキュー!!」
「いつの間に買ってきたんや?」
「えっとねぇーみんなが激しーく打ち合ってるとき。」
「って良いマネー!」
「あははっそう言ってもらえると嬉しいな☆」
なんか良いわーちゃん。
俺らによって来る女ってだいたい媚び売って来たりするもんな。
でもちゃんは違う、ホンマに自然体って感じや。
「ねぇねぇー誰かラケット貸して?」
「・・・お前テニスできるのかよ。」
「けーちゃん学習能力なさ過ぎ!お前じゃなくて!」
「チャンはテニスできんのかよ。」
あの跡部が笑っとる。
珍しいこともあるもんや、さすがちゃんやな。
「出来ない!」
「「「「「「はぁ?」」」」」」
「みんな出来ると思ってたわけ?」
「そりゃ立海から引き抜かれたんやしな・・・。」
「てっきりめっちゃ上手いのかと思ってたCー!」
「あははっ残念だけど、みんなの練習相手にはなれませーん!
でも、打つくらいなら出来るよ。っと言う訳で、誰か相手して?お遊び程度で。」
「俺がしてやるよ。」
「けーちゃん・・・手加減してよね?」
「当たり前だろ。」
「よし!じゃあやる!」
「ラケット貸したるわ。」
「ありがとーゆーちゃん!」
「けーちゃん・・・サーブ頂戴?」
「ああ、良いぜ。」
「やった☆じゃあ行くよー!」
パコーンっ
「俺様の美技に酔いなv」
ちゃんのサーブは・・・・・・跡部の頭にヒットや。
しかも跡部の決め台詞パクっとる。
「ってけーちゃん?!ぶつかったぶつかった?!みんなーどうしよう!?
けーちゃんにサーブ当てちゃった!けーちゃんが倒れてる!打ち所が悪くてもしかして・・・!」
「いや、死んでへんよ。」
「本当に?」
「跡部はそんな簡単に死なないCー!」
「そっか・・・それならよかった。」
「当たるなんて激ダサだな。」
「でも俺も当たりそうーなんか結構のサーブ変だったし。」
「変に回転してたもんね。」
「上手く当たらなかったのかな?」
「どーやろな。」
とりあえず跡部をどうするかやな。
ホンマに意識不明になってんで・・・さすがやなちゃん・・・。
「けーちゃんー起きてよー!こういう場合はどうすれば良いの?
やっぱりけーちゃんのお家に届けるべき?でも私けーちゃんのお家知らないよ?」
「とりあえず目覚めんの待とか。」
「賛成ー!」
「俺も付き合うよ。」
「ごめんね、みんな!」
って言うか、ちゃんをここにひとり置いていけへんやろ。
危ないっちゅーねん。
「けーちゃん早く目覚めてー!!」
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