* 黄色い声事件 *
「せんぱぁーいv」
「・・・なんでしょう?」
この子は確か昨日見た、1年生のマネージャーさん。
昨日けーちゃんと一緒に帰った人。
「ちょっと来てもらえませんかぁ?部活のことでお話があるんですぅv」
「別にいいけど、ちょっと待ってて?」
こういう場合はきっと呼び出し。
しかも結構悪質だったりする。
「はぁーいv」
「けーちゃん!」
「・・・なんだ?」
「私、多分呼び出されてるっぽい。」
「何だと?!」
「部活のことでお話だって。」
「・・・・・・。」
「だから、20分経っても私が戻ってこなかったら・・・助けて?」
「一緒に行けばいいだろーが。」
「それじゃダメなの、こっちだって言い分があるもん。」
「はぁ?」
「とりあえず、私は行くから。」
「・・・分かった。」
「おまたせ。」
「跡部先輩に何言ってたんですかぁー?」
「うん、部活のことでお話があるみたいだから行ってくるって。」
これも本当のこと。
言い替えれば呼び出されたになる。
「それだけぇ?」
「あとは・・・遅くなったら迎えに来て、かな?」
これも間違ってない。
ただし、20分っていうことは言わない、こっちが不利になるから。
「ふーん・・・じゃあついてきてくださぁいv」
「あら?部活のお話じゃなかったの?」
なんて、本当は分かってたけど。
ずらぁーっと並んでいるのは1年生と2年生の女の子たち。
真ん中にはマネージャーのふたり。
「部活のお話ですよぉー。」
「あなたが榊先生に言ったらしいじゃない。」
あぁ、なるほど。
一緒に帰れなくなってイライラ中ってやつ?
「あなた達ふたりなら何となくわかるけど・・・そのずらぁーっと並んでる方々は?」
「先輩にーあまりいい印象をお持ちになってない方々ですよぉ。」
ちょっと待ってよ、私まだこの学校に来て3日目よ。
もうそんなに恨まれることした?
うわぁー最高記録更新。
立海では1ヶ月くらいは大丈夫だったのにー。
「だってぇ昨日も仕事もせずにお喋りしてるんですもんv」
「あら?ちゃんと部長さんに許可は取ったわよ、もちろん監督さんにもね。」
「それでもぉー許されないことなんですよぉ。」
「そうよ。それに話していた相手が悪かったわね・・・。」
「それで、あなた達は何がしたいわけ?」
「ちょっとぉー痛い目に遭ってもらおうと思ってるんですよぉv」
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