* 罪を裁いてくれる人 *
ねぇ、俺たちはちゃんとわかったんだよ。
君に対する想い。
だから・・・お願いだから・・・前みたいに笑ってよ。
『ジローだぁv』
『ちゃんー膝枕ー。』
『はいはい、喜んでー。』
『ちゃん、優Cー!』
『その代わり、誰かに見つかるまでだからね?』
『えぇー?』
『だって、見つかったらお昼寝できないでしょ?』
『あっそか、じゃあ俺のとっておきの場所でにしよ!』
『そこなら見つからない?』
『今のところ誰かが来たことはない!』
『じゃあ行こうー。』
俺はちゃんのことがすごく好き。
だって優しいし、膝枕もしてくれる。
でも、それだけじゃない。
ちゃんといるとあったかい気持ちになれる。
ちゃん自身がほわほわって感じだから余計に。
『うわぁーここってすごくとっておきの場所だね!』
『そーでしょー。』
『ぽかぽかしてて気持ちいい・・・。』
『ちゃんも眠い?』
『うん、眠い。』
『じゃあさ、一緒に寝よ?』
『膝枕はいいの?』
『今日はいい!だから一緒に寝よ!』
『うん!』
ちゃんはいつも優しかった。
優しかった。
優しかった。
優しかった。
優しかった。
優しかった。
それなのに・・・ううん、それだから俺たちはちゃんに甘えすぎていたんだ。
俺たちに何も言わなかったのもちゃんの優しさ。
俺たちはその優しさを・・・ちゃんの笑顔を奪ってしまったんだ。
奪ってはいけなかった、が守ってたあの笑顔を・・・。
「ちゃん・・・。」
「私の・・・罪を裁いて・・・!!」
ごめん、ちゃん。
本当にごめん。
「ねぇ・・・私の、私の罪を裁いてよぉ・・・!!」
ここまでちゃんを壊してしまったのは俺たちのせい。
全部俺たちが悪いんだ。
ごめん。
本当に、ごめん・・・・・・。
「あなた達なら私の罪を裁いてくれるんでしょう?」
止まることのない涙。
俺たちじゃ止めてあげれない。
ごめん、ちゃん・・・・・・。
「何やってるんっすか!?」
立海の・・・切原赤也。
「先輩!!」
彼はちゃんの名前を呼んだ・・・。
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