* 大切な存在 *










ごめんなさい。

どれだけ謝っても足りないの。

はやく私の罪を裁いて・・・。

私がこれ以上罪を重ねてしまう前に。



せんぱーい!お迎えきたっすよ!」



赤也の後ろには仁王くん、柳生くん、柳くん、ジャッカルくん、真田くん・・・。

どうして?



「いつの間に名前で呼んどるんじゃ?」


「いーじゃないっすか、ねぇー先輩?」



どうしてそんな風に優しく名前を呼んでくれるの?

呼んでもらう資格、ないのに・・・。



「無言は肯定とみなしちゃいますからねー。」



どうしてダメだよって言えないの?

私の名前なんて呼んでも・・・意味ないのに・・・。



「嫌だったらちゃんと嫌って言ってくださいよね?」


「・・・・・・嫌・・・じゃない・・・。」



ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

私はまた罪を重ねてしまいました。

ダメなのに。

甘えちゃダメなのに・・・。



「私もさんと呼ばせていただいても宜しいですか?」


「俺も!」


「俺も呼ばせてもらおう。」


「構わないだろうか?」



何も言えなかった。

でも、頷いてしまったの。



「よかったな!もうみんなとフレンドリーじゃん☆」



どうしてそんなこと言うの?

私は罪人よ。

人殺しなのよ。

それなのに・・・どうして傍にいてくれるの?

あぁ、そうか・・・この人たちはのことを知らないから。

だから私に優しくしてくれるんだ。

だからこそ、私の罪の重さがわからないから・・・・・・。

ダメ、これ以上この人たちを・・・もう私も罪を犯すわけにはいかない。

だから今日までにして、終わりにしよう。

全てを・・・終わりにしよう。

私の罪を裁いてもらいに行こう・・・・・・。




















「じゃあゆっくり休めよ!」


「何かあったらいつでも俺を呼んでくださいよね!」


「あっ赤也ずりぃー!」


「約束っすよ?」


「赤也を呼ぶより俺に頼る方がはやいき。」


「仁王先輩!」


「何かあればいつでも頼ってくださいね。」


「そうだぜ、頼れよな。」


、お前はひとりじゃない。」


「弦一郎の言うとおりだぞ。」


「・・・・・・ありがとう・・・・・・。」



ごめんなさい。

優しくしてくれてありがとう。

ごめんなさい。

でも、安心してね。

罪人はもう、消えるから・・・・・・。




 







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