* 穢れた血 *










いつもと違う時間にの墓まで来た。

跡部と俺のふたりで・・・・・・

こんな朝早くから来るんは珍しい。

だいたいは昼からや、しかも全員で来ることが多い。

でも、今日はなんとなく俺は胸騒ぎがしとった・・・・・・。





















昨日姫さんに逢ったからやろか・・・・・・。





















「なんや、先客が居るみたいやな。」


「あーん?」



こんな時間に先客が居るなんて珍しい。

そして・・・その先客の姿には見覚えがあった。

それはきっと跡部もやろな・・・・・・。



じゃねぇーか。」


「ホンマやなーどうしよか?」



まだ姫さんは壊れた人形のままや。

壊れたままの姫さんに俺たちは逢うわけにはいかへん。

それは昨日逢ってわかった。

俺たちは姫さんを助けることはできへんかったから・・・・・・。



「・・・っ!アイツ何やってんだよ!!」



そう言って隣にいた跡部は走り出した。

遠目に見える姫さんの手には刃物。



「姫さん!!」



走っていく跡部の後を追いかけた。

ただ、無我夢中に。





















『うーん、この問題も意味不明ー。』


『姫さん、全然理解しようとしてへんやろ・・・(苦笑)』


『だって難しいんだもん。』


『ちょっとは真面目にやれよ、俺様が付き合ってやってるんだぜ。』


『嫌なら来なきゃよかったのよ、にはちゃんと私が教えてあげるし。』


、優しいー。』


限定だけどね☆』


『姫さん、俺は根気よく教えたるで!』


『本当?』


『ホンマや!』


『ありがとー。』


『・・・・・・チッ俺も教えてやるよ。』


『うん、景吾の教え方纏まってるから好きだよ。』


『結局甘いよねーアホベも。』


『おい!』


『何よ、アホベ。』


『その呼び方はやめやがれ!』


『仲良しさんが多いよねー氷帝。』



『『仲良しじゃない!』』



『十分仲良しだよねー侑士?』


『仲良しのはずないわ!』


『コイツと仲良くしたって俺に利益はない。』


『仲良しさん、仲良しさんv良いことだと思うよ、仲良しさんv』


『姫さんが言うなら仲良しなんちゃう?』



『『・・・・・・。』』



『仲良しさんに私も入れてよね。』




 







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