* 穢れた血 *
は丸井と赤也が連れて行った。
多分安心じゃろ。
俺たちは目の前の奴等と話をする。
をここまで連れてきた奴等と・・・・・・。
「・・・姫さんは死のうとしたんや。」
沈黙を破って言葉を発したのは忍足。
「何だと?!」
「何では死のうとしたんだよ!」
ここにいるのは俺と真田と桑原。
柳生と柳には幸村に説明に行かした。
幸村の力も必要となる、その為には全てを知らないといけない。
全てというのは無理かも知れんけど、俺たちが知っている限りを・・・。
「のことは知ってんだろ。アイツは・・・・・・はそいつのところに逝こうとしたんだよ。」
の話に出てきた女。
を庇って死んだ女・・・・・・。
を大切にしていた女。
が殺したと思っている女。
「姫さんはまだ・・・を自分が殺したと思っとる・・・俺たちのせいや。」
「俺たちは自分に対する怒りも何もかも全部にぶつけてしまった。
の死を一番悲しんでる奴にな・・・。」
から話は聞いていた。
その話を聞いて俺たちは氷帝の奴等に怒りを覚えた。
でも・・・はコイツ等氷帝が悪いとは一言も言ってなかった。
ただ、自分が悪いと言うこと。
コイツ等が自分に思いをぶつけてくれている・・・と。
どうして自分に怒りをぶつけているんだと怒る様子もなく、ただ自分を裁いてくれていると・・・。
「はお前らに裁いてもらいたいんよ。でも・・・裁く気は無いみたいじゃな。」
「あぁ。」
「俺らが姫さんを裁くことなんてできひんやろ。姫さんが罪人やったら俺らも罪人や。
姫さんを傷つけたからな・・・・・・。」
一応はわかってるみたいじゃな。
でも・・・まだちゃんとに逢わせるわけにはいかん。
自分の罪をコイツ等に裁かせようとしているからのぉ・・・。
コイツ等が自分を裁いてくれんということがわかったらまた自分を傷つける・・・。
自分で自分に・・・・・・傷をつける。
「とりあえず今日は帰れ。」
「そうじゃな今日はもうに逢えんよ。」
「・・・わかった、帰ろうぜ。」
「そうやな。」
案外あっさり帰って行った氷帝のふたり。
残された俺たち。
「のとこ行こーぜ。」
「うむ。」
向かう先は愛しいと想える少女の許・・・・・・。
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