* 伝えなきゃいけない言葉 *










目が覚めた部屋は私の知らない部屋でした。



「目醒めたけえ?」


「仁王、くん?」


「そうじゃ。」


「ここ、仁王くんのお部屋?」


せんぱーい!!」


「・・・赤也?」


「俺もいるぜぃ!」


「・・・全員居るじゃろーが。」


「ちなみに柳生と柳とジャッカルと真田は朝飯係だぜぃ☆」


「あっここは仁王先輩の部屋っすよ!」


「どうして私はここにいるの・・・?」


が目を覚まさなかったけん、連れてきた。」


「あっさっき新聞取りに行かされた時にコレ、預かってきたっす。」


「コレ、何?」


「さぁ?なんか今日の朝届けられたみたいっす。管理人さんが渡してくれって。」



赤也に渡されたのは少し大きめの封筒。

中には手紙がふたつ。





















ちゃんへ


突然ですが、私達は引っ越すことになりました。

跡部くんから訊きました、あなたが気に病んでしまっていると・・・。

でも、私達はあなたを恨んではいません。

だから・・・の分まで生きて。

あの子は本当にちゃんのことが大好きだったわ。

だからあの子の分まで生きて・・・・・・。


もうひとつの手紙はから彼への手紙です。

申し訳ないけど、ちゃんから渡してあげて下さい。

それではお元気で。





















「誰からじゃった?」


「私、行かなきゃ・・・・・・。」


「行くって何処へ?!」


「行ってくる。」


「ちょ、ちょっと待てよ!!」



行かなきゃ。

の手紙を渡しに。

行かなきゃ・・・・・・。





















見てみて!青学レギュラー勢ぞろい!』


『あっもしかしての彼氏さんがいる?』


『そう!この人だよー菊丸英二。』


『・・・あれ?国光がいる・・・。』


『国光?』


『うん、手塚国光ー。』


『手塚くんって言ったら有名じゃん、どういう関係?』


『元彼。』


『アンタって手塚くんと付き合ってたんだ・・・。』


『だいぶ前の話だよー。』


『おい、今の話本当か?』


『跡部盗み聞きはいけないぞ!!』


『いいから答えろ。』


『もう景吾どーして怒ってるのー?あっちなみに今の話は本当だよー。』


『・・・・・・。』


『ははっ!跡部がヤキモチー!(笑)』


『黙れ!!』


『どーして景吾がヤキモチー?』




 







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