* 伝えなきゃいけない言葉 *










誰かが迎えに来てくれたのかと思った。

でも、振り返って見えたのは・・・・・・今一番見たくない人間だった。









この少女は涙を流すことさえしなかった。

とはもう逢えないのに・・・・・・。

もし、あの時この少女は涙を流していたら俺の中で何か変わっていたかもしれない。

でも、この少女は涙を流すことはなかった。

あの時からもう、壊れた人形と呼ばれていたから・・・・・・。



「お前がを殺したんだ!!」



愛してる。

愛してる。

愛してる。

愛してる。

愛してる。

俺は今でも・・・を愛している。

だからこの少女を許せない。



「何でお前が生きてるんだよ!!」



わかってる。

この少女に思いをぶつけてもは帰ってこない。

でも、止められない。

どうしてこの少女は泣かない?

壊れた人形になったから?

感情も表さなくなったから?

でも・・・と親友じゃなかったのかよ!!





















『英二、見て見て!』


『にゃ?』


ちゃん、親友なんだ☆』


『へぇー。』


『可愛い子でしょ、もう氷帝のみんなベタ惚れでさーもう面白いのよ!』


『確かに可愛いけどー俺はの方が可愛いと思うにゃ!』


『ははっありがとねー英二。』




















俺にいつも楽しそうに話してた。

本当に楽しそうに、楽しそうに・・・・・・。

俺はの親友であるこの少女にヤキモチを妬いたりもしてた。

でも別に、この少女を恨んでいたわけではない。

本当にはこの少女が好きだったから、俺も好きになりたいと思った。



「なんで・・・が死ななきゃいけないんだよっ!!」



何で何も言わないんだよ!

言えよ。

自分は悪くないんだって言ってくれよ!

そうすれば・・・俺だって少しは許せるような気がするんだ・・・・・・。

俺だって恨みたいわけじゃないんだよ!!

だって・・・の大切な親友だから・・・・・・。



「・・・・・・っ!!」



泣いている?

今まで一度も涙を見せることのなかったこの少女が・・・・・・。





ザーザーザーザー





それともこの涙は雨?

・・・・・・違う。

やっぱり涙なんだ・・・・・・。

この少女は涙を見せないようにしていたんじゃないのか・・・?

俺だけには・・・。

俺がの、大切な親友の恋人だから・・・・・・。




 







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