* 壊れた人形 *
「え?!それ本当なの?!」
門のところまで千石を送っていこうとした時に着信が鳴った。
「わかった、すぐに行くよ!佐伯くん、君も行こう!」
「え?」
「ちゃん!窓から落ちて病院に運ばれたんだって!!」
「・・・!」
「行こう!」
「あぁ!」
が窓から落ちたらしい。
そして今、病院にいる。
・・・・・・・・・どうか無事でいて・・・・・・。
「おせぇーんだよ、お前ら。」
最初に跡部が部室から出て5分以上経っていた。
だからもう跡部達は先に行ってしまっていると思ってた。
「何で・・・・・・。」
「待ってたに決まってるやん!」
「そうだぜ!」
「俺たちみんな同じ気持ちだろ。」
「みんなで一緒に行ったほうが先輩も喜んでくれると思います。」
待っててくれた。
迷ってしまった俺を・・・・・・。
跡部達だけじゃない、日吉だってそう。
日吉は俺が外に出ようとするまで待ってくれた。
みんな本当は出来るだけはやくちゃんのところに行きたいはずなのに・・・。
俺を待っててくれたんだ。
「ほら、早く行こうぜ。」
門の前に止まってる跡部の家の車。
それだけでも跡部がはやくちゃんのところに行きたいって気持ちがわかる。
「ありがとー。」
「当然やろ。」
「俺たちは仲間だろ!!」
そうだね。
俺たちは仲間だよね。
もちろんちゃんもも。
みんな大切な仲間。
大切な、大切な仲間だよね。
『・・・何やってんのよ。』
『あっー。』
『こら!ジロー起きなさい!!』
『嫌だCー!』
『起きないとどうなるかわかってるわよね?にも迷惑でしょ!』
『あははっ私は別にいいよー。』
『ちゃん優Cー!』
『・・・・・・私は知らないからね。』
『あっ景吾ー。』
『ジロー・・・グランド100週して来い!!』
『えぇー?』
『・・・姫さん何やったん?』
『え?膝枕ー。』
『今度俺にもやったってやv』
『うん、いいよー。』
『忍足・・・(睨)』
『ひ、姫さん助けてー!(泣)』
『ん?景吾、どぉーしたの?』
『『・・・・・・。』』
『・・・何でもない。』
『やっぱ跡部も姫さんには弱いなー。』
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