* 壊れた人形 *
「・・・・・・ここは?」
ここはどこ?
真っ白の世界。
何もない。
ただ真っ白に広がるだけの世界。
「!」
「・・・?なの?!」
「ちゃん以外の人間に見えるわけ?」
確かに目の前にいるのは。
私が命を奪ってしまったあなた。
ねぇ、どうして笑顔なの?
私にどうして笑いかけてくれるの?
私があなたの命を奪ったのに・・・・・・!
「がいるってことは私も死んじゃったんだね。」
「まさか、アンタはまだ生きてるよ。」
「え・・・・・・?」
「私はアンタに伝えたい言葉があってね。」
「・・・・・・。」
私に伝えたい言葉?
私に対する恨みの言葉なら喜んで訊くよ。
いっぱいいいっぱい言って。
あなたが私を裁いて。
誰も裁いてくれないの。
私は裁いて欲しいのに・・・・・・!
誰も裁いてくれないの・・・・・・
「ありがとう、アンタに逢えて良かったよ。でももう私のせいでアンタは傷ついちゃいけない。
だからもう忘れなさい。私のことはもう忘れなさい。」
目の前のは遠くに行ってしまう。
行かないで。
まだ行かないで。
私、あなたに言いたいことがいっぱいあるの。
ねぇ、どうして私に対して恨みの言葉はないの?
どうしてありがとうなんて言うの?
ありがとうは・・・私が言わなきゃいけない言葉なのに・・・・・・。
「ちょっと待って!私まだに謝ってない!!」
「謝ることなんてないでしょーが。」
「謝らなきゃいけないことだらけだよ!私があの時・・・・・・」
「はい、ストーップ!もう忘れなさい、バイバイ。」
「・・・・・・っっ!!」
大丈夫だよ。
アンタの世界は本当に明るいものだから。
私はもういないけどアンタの幸せは祈ってあげるよ。
私はアンタを守れて本当に良かったと思ってるんだよ。
だってアンタは私の大切な大切な女の子なんだからね。
ちゃんと幸せになるんだよ。
『私、のこと好きだよ。』
『私ものこと好きだよv』
『じゃあ私達ラブラブじゃん☆』
『あははっ菊丸くんはいいのー?』
『は特別!』
『えぇー私、菊丸くんにヤキモチ妬かれるの嫌だよー。』
『『あははっ』』
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