* ここにいる理由 *
俺は知らないことが多い。
だから訊きたい。
「先輩。」
「なぁに?」
「先輩は何でマネやってるんですか?」
「誘ってくれたから。」
「誰が?」
「みんなが。」
「・・・?」
「国光と周助と英二がね、1年生だった時に誘ってくれたの。」
「そん時の話してほしいっす。」
「うん、いーよv」
『部活動必修かぁ・・・』
ただ今部活動探し中。
文化系の部活を見てみてもなぜか全て追い返され・・・
残っているのは運動部。
『あっあの人同じクラスかな?』
テニスコートの中で見たことのある人、多分同じクラス。
しかもお隣の席の人を見つけた。
『手塚くん。』
『・・・か。』
『うん、手塚くんはテニス部さん?』
『ああ。』
『あっ!!手塚が女の子と話してる!』
『菊丸・・・』
『初めまして!俺菊丸英二!』
『初めまして、と申します。』
『よろしくな!』
『こちらこそ、よろしくお願いします。』
『何を話してるの?』
『不二!この子ちゃん!』
『こんにちは。』
『こんにちは。』
『僕は不二周助、よろしくね?』
『はい、よろしくお願いします。』
『それで、は何をしているんだ?』
『えっと・・・部活動探し。
私ね運動音痴だから運動部は無理って思ってたんだけど・・・』
『文化系の部活は駄目だったの?』
『うん、全部追い返されちゃった。』
『じゃあさじゃあさ!マネやらない?!』
『え?』
『運動部よりは絶対大丈夫だって!』
『でも・・・運動音痴ですし・・・』
『僕たちも出来る限りのフォローはするよね、手塚?』
『ああ。』
『でも・・・テニス部さんはマネをとらないって・・・』
『大丈夫だって!俺たちが部長を説得するから!』
『本当に私でいいの・・・?』
『もちろんだって!』
『うん、僕も賛成だよ。』
『とりあえずコートに入ってきたらどうだ?』
『あっ俺そっちにいくから待ってて!』
『構わないですよ。』
部長さんの第一声はこれ。
快くOKしてくれた。
『やったねちゃん!』
『本当に・・・私でいいんですか?』
『構いませんよ、よろしくお願いしますね。』
『は、はい!』
『なぁなぁ!どうしては文科系の部活、追い出されちゃったの?』
『野次馬が増えるからだろう。』
『部活動の妨げにもなるしね。』
『何で妨げになるんだよ?!』
『さんに好意を持っている男子たちが来たら邪魔になるよね?』
『あっなるほど!』
『お待たせしましたー。』
『!』
『そういえば英二はどうしてさんのことを名前で呼んでるのかな?』
『え?駄目?!』
『ううん、嬉しいよ。』
『じゃあ僕もって呼んでいい?』
『もちろん、手塚くんももしよければ呼んでね。』
『ああ。』
★
★アクセス解析 SEO/SEO対策 ★
|
|
|