* ここにいる理由 *










傍にいてくれるだけでいい。

支えてくれるだけで・・・




















『おはよう、。』


『おはよう、不二くん。』


『”不二”くん?』


『あれ?お名前間違えちゃった・・・?』


『ううん、僕は名前で呼んでるのにどうしては名前で呼んでくれないのかな?』


『いいの・・・お名前で呼んでも・・・?』


『もちろん。』


『じゃあ周助v』



本当に呼んでくれるとは思わなかった。

なぜか君に名前を呼ばれることが心地いいと思った。



『え?』


『駄目?』


『クス、駄目じゃないよ、少し驚いただけ。』


『そう、良かった。』


『おっはよー!』


『おはよう、菊丸くん。』


『おはよう!』


『あっもうすぐ朝練始まっちゃうね。

早く行こう?周助、菊丸くん。』


『何で不二だけフレンドリー(?)なんだよー?!』


『え?』


『俺も!』


『ええ?』


『名前!』


『あ・・・うーんじゃあ・・・英二v』


『やった!ありがと、!』




















『不二くん、菊丸くん、ちょっと遅かったね。

それに・・・さんも。』


『ご、ごめんなさい!』


『グランド10周。』



『『はい!』』



さんもね。』


『は、はい!』


『5周でいいから頑張って。』


『ありがとうございます。

すみません・・・せっかくマネージャーにしていただけたのに・・・』


『誰にだって失敗はあります。』


『ありがとうございます、部長さん・・・っ』




















ー!あと一周だにゃ!』


『はぁーいっ』



もう二人は走り終わってて・・・

改めて運動音痴だと思わされる。



『わっきゃっっ』





バターンッッ





!』


『大丈夫?』



すぐに二人が駆け寄ってきてくれて・・・

申し訳なくて・・・



『うん、大丈夫・・・ごめんね。』


が走らされたのは僕たちのせいでもあるしね。』


『うん、ごめんね!』


『周助と英二が謝ることないよ・・・っ』


『じゃあ謝りっこはなしね!』


『あっ怪我してる!』


『擦り剥いちゃったみたいです・・・』


『早く消毒しないとね。』



周助に抱き上げられる。



『しゅ、周助?!』


『歩けないでしょ?』


『そ、そんなことはっ!』


『いいから、ね?』


『・・・はい。』




















『手塚。』


『どうした、不二?

それに・・・・・・、何かあったのか?』


『擦り剥いちゃったみたいなんだ。』


『消毒をしよう。』


『後は任せるよ。』


『ああ。』


『ごめんね、手塚くん・・・。』


『いや、構わない。

少し沁みるかもしれないが、我慢してくれ。』


『う、うん・・・痛っ』


『大丈夫か?』


『痛いけど・・・我慢する。』


ー!!』


『英二・・・。』


『大丈夫かにゃ?!

その薬沁みるよねー俺もこの前付けたんだけどさーめっちゃ沁みた!!』


『うん、すごく痛い・・・。

あっそうだ、手塚くんのお名前って国光だよね?』


『あ、ああ。』


『じゃあ国光って呼んでいい?』


『・・・構わないが・・・。』


『ありがとう。』




 







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