* ここにいる理由 *










後悔していないだろうか。

この場所に居ることを。




















さん、ちょっと来てもらえるかしら?』



『え?』



『いいから来なさい。』



『は、はい・・・』




















『あれ?じゃない?』


『前にいるのって3年だにゃ!』


『もしかして・・・』


『何?!』


『手塚たちを呼びに行こう。』


『ええ?!』


『人数は多いほうがいいからね。』




















『あんたね!何様のつもりよ!!』


『あなたみたいな子がなんでマネなんてやってるのよ!』


『テニス部はマネをとらないって言ってたのよ!』


『おまけに不二くんと仲よさげに話して!』


『菊丸くんともよ!!』


『手塚くんだって迷惑していると思うわ。』


『大石くんだってよ・・・彼は優しいから・・・。』


『乾くんも迷惑しているわ。』


『河村くんもね!!』


『迷惑なのよ、あなたが!!』


『私たちは認めないからね、あなたがマネだなんて!!』




これは呼び出し。

いわゆる・・・ファンクラブの会長さんたち・・・




『これ以上近づかないで頂戴!!』


『何か言ったらどうなの?!』



『お約束は出来ません。』



『どうしてよ!!』



『私は・・・みんなが好きです。

好きな人とお話できないなんて・・・一緒にいられないなんて嫌です。』



『いい加減にして頂戴!!』





パシーンッッ





『・・・痛・・・』


!』


、大丈夫?』



『ふ、不二くん?!』


『菊丸くん?!』


『手塚くん・・・』


『大石くん!!?』


『乾くん・・・っ!』


『河村くんまで?!』



『先輩方、いったい何を・・・?』



『わ、私たちは何もしていないわ。』


『そうよ!』



『なら、目の前の彼女は・・・』



『知らないわよ!!』



『何をしているんですか?』


『大和部長!!』


『騒ぎを起こした人はグランド10周です。

もちろん、あなたたちもですよ。』



『え?』


『私たち関係ないわよ!』



『わかりましたね?』



『・・・。』



さんもですよ。』


『はい。』


『みんなと一緒に走ってきてください。』


『いこ、!』


『転ばないように手をつないであげるね。』


『ゆっくり走ろうか。』


『データによれば今日中に走り終われるだろう。』


『行くぞ。』


『うん!』




















「こんな感じかな?」


「何か先輩って・・・強いですね。」


「そうかな?」


「先輩は、俺のこと好きですか?」


「うん、大好きv」


「俺も先輩が好きです。」


「ありがとう。」



今はまだ気づいてくれなくてもいい。

俺の気持ち。

でもいつか・・・

気づいて欲しい。

先輩たちとは過ごした時間が違うけど・・・負けたくない。




 







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