* 優しい女神様 *










突然あなたに逢いたいと思った。

あの笑顔に逢いたいと。




















F 切原赤也
Sub逢いたい

さん、逢いたい。




















そう思ったからメールを送った。

さん、逢いたい」って。




















F
SubRe:逢いたい

どうしたの?

突然でびっくりしちゃった。


顔見てお話しする?

あっでも部活中かな?




















さんから来たメールはこうだった。

だから俺は打ち返した。




















F 切原赤也
SubRe:Re:逢いたい

さんが逢ってくれるなら・・・

部活は休むっす。





















F
SubRe:Re:Re:逢いたい

だーめ!

部活お休みするんだったら逢ってあげない。


立海の期待のエースでしょ。

お休みしちゃ駄目。




















F 切原赤也
SubRe:Re:Re:Re:逢いたい

さんに逢いたいっす。

でも、部活行ってきます。




















F
SubRe:Re:Re:Re:Re:逢いたい

ふふ、偉い偉いv

良い子の赤也の為にさんが逢いに行ってあげましょう。


だから、ちゃんと部活頑張っててね。

今から立海に向かいます。




















先輩からの返事は俺にとって嬉しいものだった。

先輩が逢いに来てくれる。

俺の為に。



「今日の赤也は調子がいいな。」


「何かあったんでしょうかね。」


「あの様子はきっと女じゃろ。」


「たるんどる!」



真田副部長の一喝が俺に飛んだ。

でも今の俺にはそんな言葉苦じゃない。



「赤也ー。」


さん!!」


「えへへ、なかなか早かったでしょ?」


「メール着てからそんなにたってないっすね。」


「だってあの時はもう立海の近くまで来てたもん。」


「もしかして・・・」



俺がメールを送ったときからずっとここに来る気でいてくれた・・・?



「だって気になったんだもん。」


「すいません。」


「謝らないで、私が勝手にしたことだからね。」


「・・・。」


「おー、今日も可愛いのぉー。」


「雅治だぁー。」


「今日は突然どうなされたのですか?」


「逢いに来たの、赤也に。」


「切原くんにですか・・・?」


「うん。」


「よく迷わないで来れましたね。」


「私だって・・・と言いたいところだけど・・・途中で車に乗せてもらったの。」


「だ、だれのっすか?」


「景吾の。」


「・・・氷帝か?」


「そうだよ、蓮二v

だから迷わないで来れちゃったv」


「行ってくれたら迎えに行ったのにのぉー。」


「部活中の皆さんにご迷惑をお掛けする訳にはいきません。」



何かむかつく。

さんは俺に逢いに来てくれたのに・・・先輩たちと喋ってる。



さん!!」


「なぁに?」


「あっち行くっす。」


「部活は?」


「休憩!!」




 







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