* 夏の日の想い出 *
幸せ。
幸せが欲しい。
『。』
私の名前を呼ぶあなたの声が懐かしい。
もう二度と呼ばれることのない名前。
『。』
あなたはもういない。
帰って来ない。
『ごめんね、。』
あなたはいなくなってしまった。
私の前から・・・
『大好きだよ、。』
そう言ってくれたあなた・・・
「・・・・・・。」
あなたはもういない。
もうあなたに逢えない。
だってあなたは死んでしまったから。
もうこの世にはいないから。
「。」
「周助。」
「今日は・・・さんの命日だね。」
「うん。」
「行くの?」
「行く。」
「僕も一緒に行くよ。」
「だーめ、周助は練習。」
「でも・・・」
「ちゃんと帰ってくるから、部活が終わる前に帰ってくる。」
「・・・わかった。」
「周助・・・ありがとう。」
『ねぇ。
死んだらあたしたちってどうなるんだろうね。』
『そんな不謹慎なこと言っちゃダメよ。』
『あたしねー死ぬんだ。』
『え?!』
『自殺しようと思って。』
『・・・どうしてよ・・・?!』
『この世界がつまらないから。生まれ変わって、楽しい世界を生きるの。』
『・・・。』
『まぁがいるときは楽しいんだけどねー。』
『・・・。』
『ほら!暗い顔しないの!
あたしはの笑顔が好きなんだからね。』
『・・・。』
『笑いなさい。』
『・・・うん。』
『あんまりこういうことって言いたくないんだけどさー・・・
あたしのこと、忘れないで?』
『忘れるわけないじゃん。』
『そう言うと思った。』
不敵な笑顔で笑う貴方が印象的だった。
強い瞳が印象的だった。
『、大好きだよ。』
『私ものこと大好きよ。』
『ごめんね。』
止めればよかったのかもしれない。
あの時、私が止めれば・・・あなたの気持ちを変えることができたかもしれない。
でも、私は止めなかった。
『ありがとう。』
止めることが出来なかった。
あなたの意志を揺らがしたくなかった。
それが例え死に繋がることだとしても・・・
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