* 頑張れる理由 *










心配させて。

応援させて。




















「リョーマが来ない?」


「ああ、今大石が連絡を取っている。」


「お寝坊さんかな?」


「そうであろう。」


「お説教はあとでね?」


「ああ。」


「越前から連絡あったぞー!」




















「あっいたいた。」



先輩!」



「もう、いったいリョーマは何してるの?」


「それが・・・」


先輩止めてくださいよー。」



「うーん・・・大丈夫よ、すぐ終わるだろうから。」



「え?」



「だってほら・・・もう終わっちゃった。」


先輩!」


「お疲れ様、リョーマ。」


「ウィース。」


「国光は怒ってるわよ?」


「げっ」


「大丈夫、お説教は後でって言っておいたから。」


先輩フォローになってないっす。」


「とにかく、もう試合始まっちゃうよ?」


先輩急ぎましょ!」


「えぇー私、走るの苦手なのに。」


先輩!」



リョーマの顔は焦っていてちょっとおかしかった。

でもさすがに可哀想だったから差し出された手を掴んで走る。



「間に合った?」


「ギリギリだよ。」


「わぁーパーフェクトゲームv

リョーマも頑張ってパーフェクトゲームねvv」


「ウィッス!」




















「お疲れ様、みんな。」


「ありがとにゃ!」


「でも今日は越前が来ないからいつもの儀式が出来なかったね。」


「え?あれ、やらなかったんすか?」


「うん、だって全員そろってなかったもん。」


「すいません。」


「次はちゃんとしようね?」


「ウィース。」


「でも、久し振りに国光の公式戦見ちゃった。」


「・・・ああ。」


「本気じゃなかったみたいだけど。」


「・・・わかったのか・・・?」


「わかるわよ、もう3年目よv」


「・・・そうだな。」


「本気じゃなかったけど、真面目に取り組んでたから大丈夫よv

あっそれは国光だけじゃなく、みんなね。」


「さすがにゃ!」


「伊達にマネはやってないね。」


「運動は出来ないのにねー。」


「むっ持久力はあるもん!」


「そうだね、持久力があるから続くんだよね。」


「あとは、みんながいるからねv」


「俺もがいるから頑張れるにゃー!」


「僕もだよ。」


「それはここにいる皆が同じ気持ちだろう。」


「国光v」


先輩。」


「なぁに、リョーマ?」


「俺、負けませんから。」


「期待してるよ、期待のルーキーさんv」




 







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