* 頑張れる理由 *
あなたに救われたのはきっと・・・
俺だけじゃない。
「ねぇ裕太。
周助のデータって本当にちゃんと取れたと思う?」
「え?」
「あの・・・名前知らないや、データさんでいいかな?」
「観月さんです。」
「うんじゃあ観月さんは本当に周助のデータを取れたと思う?」
「え・・・?」
「周助はね、天才って言われてるでしょ?」
「はい・・・。」
「乾くんですら正確なデータは持ってないわ。」
「まさか・・・」
「周助も弟バカだからねー。」
「さん・・・。」
「しっかり見ておくといいわ。」
兄貴と俺を別々に見てくれる。
わかってくれている・・・。
「はい。」
「周助。」
「。」
「お疲れ様。」
「ありがとう。」
「裕太と見てたんだよ、試合。」
「うん、知ってる。」
「裕太、周助のこと心配してたよ。」
「へぇーありがとう、。」
「どう致しまして。
でも、周助と試合して・・・観月さんって人もちゃんとわかってくれたらいいね。」
「そうだね。」
「そうすればきっと・・・裕太はどんどん強くなれるもん。」
「まだ抜かれるわけにはいかないけどね。」
「油断しちゃ負けるわよ、きっと。」
「肝に銘じておきます。」
「あっはい、飴。」
「ありがとう。」
「景吾。」
「、来てたのか。」
「当たり前でしょ。
景吾は出なかったんだね。」
「俺様が出る程じゃねぇーだろ。」
「それはどうかしら、強いよ不動峰。」
「まあ宍戸が負けるくらいだしな。」
「ここで負けてもあがってくるんでしょ?」
「当たり前だろ。」
「じゃあ・・・関東大会で、だね?」
「ああ。」
「あっみんな元気?」
「さあ、元気なんじゃねーか?」
「今度遊びに行くね。」
「ああ、連絡入れれば迎えに行ってやるよ。」
「うん、ありがとう。」
「今日はあれ持ってないのか?」
「あれ?」
「いつもの飴。」
「持ってるよ。」
「じゃあよこせ。」
「景吾試合してないのに?」
「・・・。」
「嘘、あげるよ。」
「サンキュ。」
「じゃあね、景吾。」
「ああ、奴らと帰るのか?」
「ううん、ちょっと景吾とお話したくなったから別々。
みんな結構別々に帰るみたいだったし・・・」
「送ってやるよ。」
「うん。」
「そういやお前明日暇か?」
「うん、明日はおやすみだよ。」
「じゃあ来いよ。」
「氷帝に?」
「ああ。」
「お邪魔じゃない?」
「・・・終わってから飯食おうぜ。」
「あっそれならお邪魔じゃないね。」
「6時ごろ来い、練習もそれくらいになら終わってるだろ。」
「了解!」
「じゃあ帰ろうぜ。」
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