* 全て見透かす瞳 *










この女神様は、本当に・・・

敵わんのぉ・・・



















「どうしたのー雅治?」


「呼んだのは俺じゃ。」


「うん。」


「赤也となんでおった?」


「電話が来て、迎えに来てくれるって言ったから。」


「・・・。」


「雅治何かあったー?」


「・・・。」


「雅治ー?」


「急に逢いとうなった。」


「うん、それだけ?」


「それだけじゃ。」



怒るかのぉ・・・?

きっと怒らんのやろなー。



「もう!」



頬膨らましても迫力ないなー。

むしろ、可愛い。



「心配したんだからね!」



やっぱ癒されるのぉー。

この小さくて可愛い女神様には・・・。



「悪いのー。」


「私は別に怒ってないもん。」



近くにいるのに近くにいない。

そんな想いをしたからじゃろか。

女神を抱きしめてみた。



「わきゃっ?!」


「抱き心地がいいのぉー。」


「雅治?!」



目の前には顔を引きつらせてる柳生の顔。

俺のパートナーでのお隣さん。



「仁王くん!」


「あっ比呂ー。」


「柳生ー邪魔すんなやー。」


「全くあなたという人は!」


「比呂ー雅治は悪くないよー。」


「しかしですね。」


「悪くないよ、雅治は。」


「・・・わかりました、信じましょう。」


には弱いのぉー」


「煩いですよ、仁王くん。」


さーん!」


「また煩いのが来た・・・。」


「赤也ーv」


「先輩たちずるいっす!!」


「いいじゃろー俺が呼んだんじゃ。」



を後ろから抱きしめたまま切原に笑って見せる。

我ながら大人げなかねー。



「ずるいっす!!

俺もさん抱きしめたい!!」


「ダメじゃ。」


「ずるいー!!」


「切原も柳生もあっち行きんしゃい。」


「仕方がありませんね、行きましょう、切原くん。」


「えー俺はいやっす!!」


「切原くん。」


「・・・ウィース・・・。」



さすがはパートナーじゃ。

よおわかっとるのぉー。



「仁王くん。」


「何じゃ?」


に悪さはしないように。」


「わかっとる。」


「よろしい。」


「ばいばいー比呂ー赤也ー。」


さん!今度は俺とですからね!」


「うん?」


「俺が青学に遊びに行きますからー!」


「あっそれはダメ、国光の機嫌が悪くなる。

この前だって眉間の皺が3割増しだったんだから。」


「じゃあどっか遊びに行きましょ♪」


「うん、それならいいよvv」




















「雅治ーそろそろ離して?」


「嫌じゃ。」


「うーん・・・まあいっか。」


「・・・。」


「でも真田くんに怒られない?」


「大丈夫じゃ。」


「じゃあもうちょっとこのままでいいよ。」


「・・・。」


「なぁに?」


「ありがとな。」


「どう致しまして。」




 







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