* 全て見透かす瞳 *
肩書きなんて関係ねぇ。
欲しいのはあいつだけ。
「あっもうこんな時間!」
「何かあるのか?」
「うん、景吾とご飯食べるの。」
「・・・氷帝の跡部か?」
「そう。」
この腕にこのまま閉じ込めておいちゃろか。
「また来るね。」
「ああ。」
”また”という女神の言葉に負けた。
次があることは嬉しいことじゃ。
無論この女神様だからじゃけどのぉ。
「今度一緒にご飯食べようねー。」
「そうじゃのぉー。」
「じゃあばいばい!」
「気をつけるんぜよー。」
「了解v」
「さん帰るんっすか?!」
「うん、今から景吾とご飯なのv」
「・・・景吾って氷帝の跡部さんっすよね・・・」
「そうだよー。」
「跡部さんとじゃなくて俺とご飯食べましょうよー。」
「今日はダメ、約束したから。」
「さーん・・・!」
「また今度ね?」
「・・・絶対ですよ。」
「うん、約束ね。」
「相変わらず大きいなー氷帝。」
「ちゃん!」
「あっジローだぁvv」
「逢えて嬉C−!」
「私も嬉しいvv」
「氷帝に用なの?」
「うん、景吾とご飯食べる約束なのvv」
「跡部ずるE−!!」
「ねぇ、入ってもいい?」
「もちろん!あっジャージかしてあげるね!」
「ありがとうーv」
「何でジローと一緒なんだよ、あーん?」
「門のところで逢ったの。」
「・・・。」
「まだ練習中?」
「悪いな、もう少しかかりそうだ。」
「うん、いいよー。」
「コート内に入っとけよ。」
「いいの?」
「ああ。」
「ありがとう、景吾v」
「・・・ああ。」
「ちゃんやんか!!」
「侑士ーv」
「今日はなにしにきたん?」
「景吾を迎えに来たの。」
「なんや跡部のお迎えかいなー。」
「練習大変だねー。」
「そうでもないで、今日は軽いほうや。」
「そうなんだぁ・・・。」
「なぁちゃん・・・。」
「なぁに?」
「頼みごとしてもええ?」
「うん、私に出来ることなら。」
「ドリンク渡してくれへん?」
「え?ドリンク?」
「そうや!笑顔で渡したってや。
いつも青学でやってんねんやろ?そんな風にな。」
「いいよー。」
「じゃあ頼むわ。」
「うん、はい侑士。
お疲れ様!ドリンクだよーvv」
「・・・いいわっっ!!」
「ふぇ?」
「やっぱちゃん氷帝のマネにならん?
めっちゃ癒されるわーちゃんに毎日ドリンクもらってる青学の奴らが羨ましすぎや。」
「うーん・・・ちょっと無理かな。」
「・・・残念やなー。」
「今日は終了だ!!」
「あっ侑士、終わったみたいだよー。」
「うわっ跡部怒っとるな・・・。」
「え?景吾怒ってるの?」
「行ってくるわ。」
「うん、行ってらっしゃい。」
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