* 全て見透かす瞳 *










いつも・・・

あの笑顔に癒される。





















「ふふ、景吾眉間の皺v」


「うるせぇ・・・」


「国光みたい。」


「一緒にするな。」


「だって・・・」


「行くぞ。」


「うん。」


ちゃんまたなー!」


「ばいばいー!」




















「青学は次は銀華とか?」


「うん。」


「それを勝てば?」


「多分山吹と。」


「千石のところだな。」


「そうそう、キヨのところーこの前逢ったよ。」


「千石にか?」


「うん、青学に来たの。」


「ふーん・・・」


「5位決定戦は聖ルドルフとだよね?」


「ああ。」


「頑張ってね。」


「余裕だぜ。」


「やっと景吾らしくなったね。」


「あーん?」


「さっきまで景吾が景吾らしくなったから気になったの。」


「・・・。」


「ご飯食べに行こうv」


「ああ。」



この女神は・・・

みていないようでちゃんと見てる。

俺のことを。




















「・・・景吾の奢り?」


「当たり前だ。」


「よかったー今日あまり持ち合わせなかったから。」


「・・・。」


「好きなもの食べていいの?」


「ああ。」


「デザートは?」


「・・・フルコース頼めば嫌でもついてくる。」


「じゃあフルコースでv

って言うか・・・この格好で間違ってるよね?」



は普通の私服。

俺は制服。



「別にいいだろ。」


「目立ってるよ?」


「フッ・・・」


「景吾が目立ってるだけだし、問題なし。」



この女神は気づいていない。

自分が目立っていることを。



「景吾は、綺麗だよね。」


「はぁ?」


「顔も綺麗だけど・・・心が綺麗。」



心が綺麗。

そんなことを言うヤツは世界中探してもこの女神だけ。



「優しいよね、景吾は。」



優しい。

こんなこと言うヤツもこの女神だけ。



「優しいのはお前だ。」


「・・・私は優しくないよ?」


「・・・。」


「優しくないの。」


「優しいと俺は思うぜ。」


「景吾・・・」



どうせ青学の奴らも、山吹も、立海も・・・

この女神のことを優しくないとは言わないだろう。

この癒しの存在を・・・



「ありがとう。」


「礼には及ばねぇーよ。」


「やっぱり景吾は優しい。」



この笑顔こそが、俺の癒し。

柄でもねぇーな。




 







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