* 誰にも勝てない *
この笑顔を見ているだけで・・・
俺は癒される。
「さーん!」
「チョタv」
「鳳・・・?」
「日吉までいたんですね。」
「うん、飴あげたの。」
「さん、俺も欲しいです。」
「仕方ないわねー。」
籠の中から綺麗な包みの飴をひとつ取り出して鳳に渡すさん。
さっきの俺への渡し方と違う・・・
「ありがとうございます。」
「さん・・・さっきと渡し方が・・・」
「違うでしょ?」
「さん!日吉にどんな渡し方したんですか?」
「ん?口移しv」
「え・・・///」
「だって貰ってくれないんだもん。
疲れたときには甘いものが一番なのよ?」
「日吉ずるいぞー!!」
「私ね、結構負けず嫌いなの。」
「はぁ・・・」
最強の女神。
・・・下剋上だ!!
「さん。」
「はい?」
「俺、さんに下剋上します。」
「下剋上?」
「はい、覚悟してくださいね。」
「うーん・・・了解?」
「あっさんー今度美味しいケーキでも一緒にどうですかー?」
「行きたいv」
「じゃあ行きましょう!」
「うん、若も一緒に行く?」
「・・・はい。」
嫌そうな鳳の顔が見えるけどこの際無視する。
この女神の虜になってしまったのかもしれない。
「鳳もお気に入りなんです?」
「うん、お気に入りv」
「光栄です!」
「他には?」
「氷帝だとー景吾と侑士と岳人とジローv」
「多いですね。」
「宍戸さんは仲良くないんですか?」
「うーん、宍戸くんはあまり話したことないのよねー。
今度お話してみたいな、髪の毛短くなってカッコよかったしv」
「今度紹介しますよ、宍戸さんを!」
「本当?チョタv」
「もちろんですよ!!」
「青学以外の他校とも仲がいいんですか?」
「立海は仲良しだよv
お隣さんが立海なの、だからみんなと仲良しv」
「・・・下剋上だ。」
「日吉・・・。」
「そういえば若って下剋上って言葉好き?」
「はい。」
「私も好きだよvv」
「はぁ?」
「下剋上、好きv」
「そ、そうですか・・・」
「チョタの一球入魂もいいよねv」
「ありがとうございます!」
「でも私は受けれないなー。」
「はぁ?」
「だって怖そうだもん。
当たったら痛そうだし・・・」
この人やっぱりずれてる・・・。
「当てませんよ!」
「本当?」
「当たり前じゃないですか!」
「なら良かったーv」
鳳も変かもしれない・・・
この人とちゃんと話が出来ている。
それでも・・・この人が気になる。
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