* 儚い笑顔のあなた *










やっぱり笑った顔のアンタがいい。

笑顔が似合うから。




















「オチビーどこ行ってたんだよ!!」


もだよ。」


「菊丸先輩、大石先輩、試合するっす。」



「「「はぁ?」」」



「俺と先輩のダブルスで。」



「「「はぁ??」」」



「いいっすよね?」


「それは構わないけど・・・」


「別にいいがにゃ・・・」


「越前、どうしてとなの?」


「やってみたいんっすよ。」


「リョーマーやっぱり・・・」


「決めたんで。」


「仕方ないにゃー!」


「そうだな。」


、着替えておいで。」


「う、うん!」


















「訊いたんだね、に。」


「何をっすか?」


「手塚とのダブルスのこと。」


「・・・。」


「青学で一番のの理解者は手塚にゃ・・・」


「その手塚がいなくてちょっと情緒不安定なのかもね。」


「信頼されてるんっすね、手塚部長。」


「それが手塚だからね。」




















「お待たせ。」


「似合うっすね。」



先輩の格好はユニフォームにスコート。

スコートの下にスパッツを履いてる。



「ありがとう。」


「どこから入手してきたんすか?」


「この前リョーマのジャージを注文しに行った時に一緒にね。

夏場はさすがにジャージは暑いからこの格好だもん。」


「へぇ・・・ラケットは?」


「周助に借りたの。」


「じゃあ行きましょうか。」


「うん・・・。」



先輩の手を掴んで歩く。

逃げられないように。





















「じゃあやるにゃ!」


「よろしく。」


「ウィース。」


「よろしくお願いします・・・。」


「あまり時間がないから1セットでいいよね?」


「周助が審判?」


「うん、楽しそうだから。」




















わかった。

手塚部長の気持ちが・・・

後ろから見守られている、勝利の女神に。

守らなければいけない存在。



「ゲームセットだね。」


「にゃー負けたー!!」


「勝ったすよ、先輩。」


「うん・・・。」


先輩のお陰っすね。」


「え?私何もしてない・・・」


「してくれてましたよ。」


「・・・?」


「見ててくれたから、勝てたんっすよ。」


「・・・。」


「部長もそうだったんじゃないっすか?」


「・・・ありがとう。」




 







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