* 二度目の逢瀬 *










「ねぇリョーマ・・・携帯借りてもいい?」


「何に使うの?」


「うん、ふたり一緒に電話しようと思って・・・。一緒の方が早くていいでしょう?」


「ふーん・・・はい。」


「ありがとう。」




















「・・・もしもし、です。」



「「?!」」



「あのね、今・・・リョーマと一緒にいるの。」


「越前と?」


「だから越前の携帯からなんだね。」


「うん、ふたりと一緒にお話したかったから・・・。」


「どこにいるんだ?」


「氷帝の前の喫茶店。」


「今から行くから、動かないでね。」


「え?」


「越前、を逃がさないでね。」


「了解っす。」


「ちょ、ちょっと待ってよ!」


「俺はお前に逢いたい。」


「僕はに逢いたい。」



先輩たちの声が揃った。

本当にあの人達はさんに逢いたがっている。



さん、素直になった方がいいっすよ。」


「・・・私も逢いたい・・・っ」


「今からいくからちゃんと待ってるんだよ。」


「・・・はい。」




















「よかったっすね。」


「・・・うん、ありがとう。」


「どーいたしまして。そういえば時間大丈夫なの?」


「多分、あっでもちょっと氷帝に戻ってくる。ちゃんとみんなに説明しなきゃ・・・。」


「俺、ここで待ってるから。」


「うん、ごめんね。」


「ちゃんと戻ってきてくださいよ?」


「はい、ちゃんと戻ってきます。」




















「ただ今戻りましたー!」


「遅かったじゃねぇーか、アーン?」


「うん、ごめんね・・・心配した?」


「当たり前だろ。」


「ありがと。でね、私今まで・・・青学の1年生レギュラーくんと一緒にいたの。」


「何だと?」


「悪い人じゃなかった。」


「本当なのか?」


「うん、私のことはね国光と周助から聞いてたみたい。」


「・・・。」


「それでね・・・今から国光と周助に逢うの。」


「いいのか・・・?」


「うん、大丈夫・・・だと思う。」


「俺も行く。」


「景吾は練習しなくちゃダメ、でしょ?」


「・・・。」


「私ね、髪型だけだけど変われたでしょ、それは景吾のお陰。

この学校で、みんなと出逢えたのも景吾のお陰・・・ねぇ、景吾。私、頑張ってみる。」


「・・・。」


「だから・・・そんな顔しないで?」




 







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