* 一歩前進 *
「明日・・・関東大会第一回戦だね。」
「・・・先輩、どうするんですか?」
「え?」
「相手は青学だぜー。」
「うん?」
「あまり逢いたくねぇーんだろ?」
「そうだけど・・・?」
「じゃあやっぱり先輩の応援はなしですかー・・・。」
「えぇ?」
「鳳、我侭言っちゃだめだCー。」
「あ、あのね。」
「でも、ホンマにがいないのは淋しいわー。」
「ちょ、ちょっと待ってよ・・・。」
「ウス。」
「えっとね・・・」
「大丈夫だよ、の分もちゃんと応援してくるからね。」
「私は・・・」
「俺たちはお前を全国に連れて行くって決めたからな。」
「・・・私、行っちゃダメなの?」
「「「「「「「「はぁ?!」」」」」」」」
「だってみんな頑張るんでしょ、私も見たいもん。」
「相手は青学なんですよ!」
「わかってる。」
「またを傷つけるかもしれないじゃん!!」
「それでも、私は少しでも前に進みたい。」
「・・・それでいいんだな?」
「うん、決めたの。」
「しゃーないなーじゃあ俺たちは姫さんを守る騎士にでもなろか。」
「えぇー俺王子がEー!」
「大丈夫だよ、俺たちが一緒にいるからね。」
「ありがとう、みんな。」
本当にありがとう。
みんなのお陰で私はあの人たちがいる場所にも行けるの。
あの時の私のままだったらきっと前に進むこともできなかった。
だから、本当にありがとう。
「連れて行ってね、全国!」
「当たり前だCー!」
「任せろ☆」
「俺たちは負けないぜ。」
「そうですよ!」
「しっかり応援したってな。」
「ウス。」
「連れて行ってやるよ、全国へな。」
心強い言葉。
・・・でも、私の中で何かが揺れ動く。
きっと・・・少し前に考えていた人たちのこと。
青学。
応援するのは氷帝。
本当に、頑張って応援したいと思う。
でも・・・青学を応援したい気持ちがどこかにある。
「。」
「景吾?」
「お前は俺たちのマネだけどな・・・心の中でならあいつらの応援もしていいぜ。」
「・・・景吾・・・。」
私の心をちゃんとわかってくれる人。
迷いがあることを察して言ってくれる言葉。
「ありがとう。でも、やっぱり私は氷帝の応援をするの!」
「・・・いいのかよ・・・。」
「いーの!」
それにあの人たちには私の応援は必要ない。
彼女がいるから。
「だから、応援させてよね?」
「フッ当たり前だぜ。」
「の応援、嬉Cーv」
大丈夫。
もう迷いはない。
私たちはこの人たちと、心強い仲間と一緒に全国に行く。
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