* 天邪鬼 *
「・・・、大丈夫か?」
「・・・・・・っ」
俺に抱きついたままの。
体が震えている。
「大丈夫かいな、お姫さん・・・。」
「怖かった・・・っ!」
震える声。
俺にしがみつく手に力が籠もるのがわかる。
「あの女なんなんだよ!」
「めっちゃ怖かったCー。」
「先輩・・・大丈夫ですか?」
「だいじょう・・・ぶ・・・っ」
「無理しないで下さい。」
「ウス。」
「俺たちが傍にいるから大丈夫だよ。」
「少し落ち着け。」
全員でを囲うようにして立っている。
人目なんて気にもしない。
ただ、この涙が止まればいいと思った。
「ごめっ・・・大丈夫、大丈夫だから・・・っ」
「どこが大丈夫なんだよ、バーカ。」
「大丈夫だよ・・・ね、帰ろ?」
「・・・ああ。」
「ほら、ハンカチ貸したるから涙拭き。」
「ありがと・・・侑士。」
「大丈夫ー?」
「大丈夫だよ、ジロー・・・うん、大丈夫。」
「俺腹減ったー!も腹減ったよな?」
「・・・うん、お腹空いた・・・。」
「じゃあご飯食べに行こうか。」
「そうだな。」
「行きましょう、先輩!」
「・・・うん。」
「ファミレス行こうぜファミレス!」
「ファミレス・・・?」
「景吾・・・知らない?」
「激ダサだな。」
「なんや跡部ファミレスもしらんのかー。」
「・・・・・・。」
「あのね、ファミレスって言うのは・・・ファミリーレストラン?」
「疑問系なんですか・・・。」
「だってよく考えればファミレスの説明ってちゃんとできないんだもん。」
「いや、きっとちゃんとホンマに詳しくできるヤツはこんなかにはおらへんとおもうで。」
「とりあえず行ってみればわかるCー。」
「そうだね、行こうか。」
「・・・ケーキ屋さん現象だね。」
「また店の選択間違ったな。」
「どうしよう・・・景吾また唖然としてるし。」
「じゃあ跡部の家でやろーよー。」
「そうやな、跡部ん家やったら邪魔もされへんし。」
「おい、俺の同意はなしかよ。」
「も跡部の家での方がいいよね?」
「うん、景吾のお家の方がいい!」
「決定だな!」
ナイスや滝!
みんなわかっとるやん、跡部がに甘いって。
「仕方ねぇーな・・・行くぞ。」
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