* 笑った顔が好き *
「では、後は頼んだぞ。」
「一応、了解。」
「バスを乗り過ごさないように。」
「・・・多分ね。」
「ちゃんと来て下さいね。」
「・・・多分?」
「ちゃんと来んしゃい。」
「努力はするわ!」
「なぁー。」
「なぁに?ブンちゃん。」
「ガム頂戴。」
「ごめん、私飴しか持ってないわ。」
「じゃあそれでいいから、ちょーだい♪」
「はいはい、あげましょう。」
「やりぃーサンキュ!」
「どう致しまして。」
「バスに乗るぞ。」
「おう!」
「行ってらっしゃいー。」
「遅れました!」
怒ってる・・・。
怖いっすよ・・・。
「あのー先輩?」
「ねぇあ・か・やv」
「な、何すか?」
めっちゃ声怖いんですけど・・・。
いつもの可愛い声なのに、こわいっす。
「待ち合わせの時間は何時だったかしら?」
「・・・10時っす。」
「今は?」
「・・・10時30分。」
30分の遅刻っす。
と心の中で付け加える。
「とにかく、バスに乗るわよ!」
「うぃーす。」
「あとでちゃーんと反省してもらうから。」
逃げちゃダメっすか?
マジで逃げたい。
「今から私眠るから、ちゃんと起こしてよね。」
「ちょ、ちょっと先輩?!」
「早起きして眠いのよ。」
俺にもたれて眠り始める先輩。
無防備すぎっすよ。
「寝顔も可愛いかも・・・。」
襲っていいっすか?
・・・絶対殴られるだろうな。
「何か俺も眠くなってきた・・・。」
こういう時は寝ないとっすよね?
というわけでおやすみなさい、先輩。
寝過ごしても怒んないでくださいよ?
寝てた先輩も悪いんっすから。
「・・・ここどこ?」
「どこでしょーね。」
「えっと・・・青春学園・・・。」
「青学っすね。」
手塚さんに対戦求めに行こっかな。
あっでも、やっぱ入りたくないかも。
先輩見せたくないし。
「もう!こんなところまで来ちゃったじゃない。
真田ちゃんに怒られるー赤也!ちゃんといい訳考えるのよ!!」
「了解って俺っすか?!」
「当たり前でしょ!赤也が悪いんだから!」
「そりゃないっすよー。
普通、先輩がするもんでしょーが!」
「こういう時は赤也がするほうがいいの!」
要は面倒が嫌なだけじゃ・・・。
仕方ないっすね。
「わかりました、俺が電話します。」
「さすが赤也vいい後輩v」
「どーも。」
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